唐辛子(鷹の爪)の栽培を副業にして稼ぐ方法をご紹介します。
唐辛子は手間がかからず、基本的に放置していても育つので、忙しくてあまり副業に時間が取れない人にもおすすめの繁殖ビジネスです。
辛いものが好きで家庭菜園にも興味がある人はぜひ参考にしてみてください。
唐辛子栽培が副業に向いている3つの理由
唐辛子の栽培が副業に向いている理由は主に3つあります。
それぞれご紹介していきましょう。
栽培に手間がかからない
唐辛子栽培の魅力の一つが、手間がかからないことです。
手間のかかる農産物を副業で取り組むと本業がおろそかになる可能性がありますが、唐辛子は栽培が比較的容易といわれ、放っておいても収穫できる品種もあるため副業に向いています。
単価が高い傾向にある
唐辛子は単価が高い点も魅力の一つです。
唐辛子は国内産のものもありますが、多くはアジアなどからの輸入に頼っており、為替レートの変動の影響を受けやすく、産地の収穫量によっても価格が大きく変わります。
アジア地域で天候不順や災害が発生すると収穫量が減少するので、価格が上昇傾向しやすい傾向にあります。さらに唐辛子は料理に欠かせない存在ということもあり、ある程度高い値段で販売しても需要は見込めるため副業に向いています。
ベランダほどの面積でも栽培できる
唐辛子は作付面積があまりなくても栽培できるというメリットがあります。
ベランダのプランターでも栽培できるのが唐辛子の強みで、さらに付加価値が高い農作物という点も副業に向いています。
唐辛子の種類はたくさんありますが、日本で食されているのはわずかな品種だけです。
めずらしい種類の唐辛子を食べてみたいという唐辛子好きの需要を満たせれば、付加価値の高い食材として売り出すことができるでしょう。
唐辛子の栽培方法
唐辛子の栽培方法は、種まきを2月末から4月中旬にかけて行い、植え付けは4月中旬から6月中旬になります。
収穫時期は6月中旬から10月末と長めで、唐辛子は発芽段階の適温が20度から30度とされるため、種をポットにまいて室内で管理を行い、発芽するまでに土づくりをしておくのがよいでしょう。
唐辛子を栽培する土は、水はけの良さがポイントになります。
唐辛子は適応障害が出やすい農産物なので、植える2週間以上前に苦土石灰を入れておき、定植1週間前までにたい肥や化成肥料を入れて、畝(うね)を成形して黒ポリマルチをしておきます。
種まきから65日から80日ほどたち、15センチから18センチに育った苗を、50センチ間隔に植え穴をあけたところに浅植えし、支柱を立てて紐で誘引します。
定植後は、主枝と勢いがある側枝2本から3本を残し、それぞれの枝に支柱を立てます。2週間から3週間ごとに追肥を行いますが、マルチをまくって肩の部分に化成肥料をまき、肥料と土が混ざり合うよう軽く耕してからマルチを戻すとよいでしょう。
収穫は、甘味種や弱辛味種は青海果実の段階ではさみで収穫し、鷹の爪などの辛味種は赤く熟すまで待ってから一果ずつ摘み取るか、果実全部が赤くなってからまとめて株を抜き取ります。
なお、唐辛子は赤く熟すまでに開花から60日ほどかかります。摘み取った果実は十分乾燥させると、カビの発生を防ぎ長期保存が可能になります。
病害虫に気をつける
追肥とともに気にかけたいのが病害虫です。
唐辛子の病害としては、青枯病・萎凋病・モザイク病などがあり、害虫にはアブラムシのほか、ミナミキイロアザミウマ、チャノホコリダニ、タバコガなどがいます。
基本的に早期発見・早期防除が有効ですが、まずは定植前の植穴に、浸透性の殺虫剤を散布しておきます。マルチにシルバーストライプ入りの黒色ポリマルチを使うのもよいでしょう。モザイク病が見られる株は抜き取るのが得策です。
どんな唐辛子の種類を栽培するとよいか
名前がよく知られている人気の品種は、多くの人に買ってもらうことができます。
品種としては、定番の鷹の目や、激辛ブームのきっかけとなったハバネロ、辛い中にも甘味が感じられるハラペーニョなどが考えられます。
人気の種類も魅力的ですが、玄人好みの品種を栽培するのもおすすめです。一般的なスーパーなどで扱っていない唐辛子は希少性があり、高く買ってもらえる可能性があるので、ハバネロよりも辛くギネス認定もされたブートジョロキアや、沖縄料理に使われる島唐辛子などもよいでしょう。
また、生育段階ごとのものを売り出すこともできます。
例えば鷹の目などは乾燥させてから販売することがほとんどですが、唐辛子の品種によっては、生でフレッシュな状態で食べると、乾燥させたものとは別の味わいを楽しめるものがあり、通にも人気の食べ方の一つです。
青唐辛子は辛味とともに甘味も感じられるため、唐辛子が苦手な人でも美味しく食べることができます。
収穫した唐辛子の販売方法
唐辛子の具体的な販売方法について解説します。
自分に合った方法を選びましょう。
直売所
価格を自由に決めることができて、少量であっても販売可能なのが直売所です。
生産者の顔が見える直売所は、購入者からの信頼を得られればお得意様になってもらえる可能性があり、よりやりがいも感じることができるでしょう。
ある程度の量を出荷できる方は、形や大きさなどの規格は厳しく審査されるものの、買取価格が一定の農協で販売するのも一つの方法です。
ただし農協はどちらかと言えば、本格的に農業をしているような方が行う販売方法になります。
ネット販売
一番手軽で簡単に収入を得られるのがネットを利用した販売です。
自分でネットショップを立ち上げたり、メルカリなどのフリマアプリに出品することで収益を上げられます。
以下は実際にメルカリで出品されている唐辛子です。
唐辛子はそのままの姿で販売することもできますが、ミキサーなどを使って粉状にすることで、自家製の一味唐辛子として販売するのもおすすめです。
ネット販売のメリットは、自由に価格設定ができる点や、24時間いつでも販売が可能な点があります。撮影するサムネイルは必ず美味しく写るよう撮影するのがポイントです。
また、SNSなどでも情報発信したり、さまざまな販売戦略を練ることでより収益を上げることができるでしょう。
まとめ
唐辛子は栽培が難しくないため基本的に誰でも簡単に育てることができるので、ちょっとベランダで育ててお小遣い稼ぎをしたい人にもおすすめです。
辛いのが苦手な人は興味の惹かれない副業かと思いますが、辛党の人には栽培したものを自分でも食材として使うことができるので、趣味と実益を兼ねた副業になるでしょう。
栽培用のポットや苗はネットから購入することができます。