キク(菊の花)の栽培を副業にして稼ぐ方法をご紹介します。
丈夫で育てやすく、初心者でも比較的簡単に育てることが可能です。
古くから食用花として食べられてきた植物なので、増やしてメルカリに出品して稼いでみましょう。
食べられる花(食用花)としても人気!菊の花を増やして稼ぐ副業
菊の花は刺身のつまとして使われているのを見たことがある人も多いと思いますが、あれは食べられる花として添えられている「食用花(エディブルフラワー)」になります。
菊の花は食感が良く、口の中がさっぱりするので口直しに食べられるほか、花びらを醤油の小皿の中に散らしておしゃれさを演じることもあります。
また、食べるためや見栄えを良くするためだけでなく、菊の花には「グルタチオン」と呼ばれる殺菌効果のある成分が含まれているため、生ものである刺身のつまとして添えられることが多いのです。
そんな菊の花は食のシーンでもよく使われることから、副業として栽培して増やし、フリマアプリなどで販売することで収入を得ることができます。
育てやすいことからも初心者にもおすすめの食用花です。
間違えないよう注意!菊桃や菊芋について
菊の花と似た名前で「菊桃」や「菊芋」といったものがありますが、混同しないようそれぞれについて解説します。
キクモモ(菊桃、Amygdalus persica cv. Stellata)はバラ科サクラ属の落葉小高木でモモの1品種。名前は、花弁が細長くキクに似ていることに由来する。別名は、ゲンジグルマ(源氏車)。
引用元:キクモモ
こちらは菊桃についての抜粋ですが、説明にもあるとおり菊桃はあくまで花弁が菊に似ているというだけでまったくの別物になります。
続いて菊芋についての説明がこちら。
「キクイモ」の和名は、菊に似た花をつけ、地下に芋(塊茎)ができ、それを利用するところから名付けられた[6][7]。
引用元:キクイモ
こちらも菊芋がつける花の見た目が菊に似ていることから名前の由来になりました。菊芋に関しては菊と同じキク科になります。
ちなみに菊芋につける花も酢漬けなどにして食べることができます。
あくまで菊を育てたい場合は、似た種類と間違えて苗や種を購入しないようご注意ください。
菊の花の育て方を解説!必要なものは?植えっぱなしでも大丈夫?
菊の育て方は前述したように難しいことはなく、ベランダ程度のスペースで鉢やプランターの小規模栽培が可能です。
菊の栽培で主に必要なものは以下のとおりです。
- 鉢もしくはプランター
- 鉢底石
- 培養土(赤玉土など)
- 食用花として使える菊の種もしくは苗木
- 堆肥
- 有機質肥料
- 剪定用のハサミ
培養土の配合が難しい場合は、菊用の培養土も販売されているのでそちらを使いましょう。
以下は育て方の主な流れです。
適切な場所を選ぶ
菊は日当たりが良く、排水の良い土壌を好むので、1日に少なくとも6時間の日光を浴び、庭で育てる場合は排水の良い場所を選びます。
鉢やプランターの場合はベランダでも日光が当たる場所に置きましょう。
土壌を準備する
菊は、やや酸性(pH6.0〜6.5)で、有機物が豊富な土壌でよく育ちます。
植え付け前に、堆肥を土壌に加えましょう。食用として育てるので化学肥料は一切使いません。
菊の種もしくは苗を植える
種の場合は、土壌に0.7cmくらいの深さを作って種をまき、発芽するまで土壌を湿らせます。
苗を使用する場合は、根塊より少し大きい穴に植え、よく水を与えましょう。
定期的に水や肥料をやる
涼しい時期であれば一日一回の水やりで問題ありませんが、夏のように日差しが強い場合は、土壌の乾き具合を見て定期的に水やりをするようにしましょう。
よっぽど土壌が乾いていない状態であれば、水やりをせず植えっぱなしでも育つことがあります。
また前述したように、食用なので化学肥料は使えませんが(苦味が出てしまうため)、有機質肥料であれば使うことができます。
菊の花の増やし方!初心者は挿し木がおすすめ
菊の花を増やす方法は、主に株分けと挿し木の2つがあります。
初心者にもっともおすすめなのは「挿し木」です。それぞれ解説していきましょう。
株分け
菊の株を春または秋に株分け(分割)します。
植物の塊を掘り出し、根と新芽を持つ小さな塊に分け、小さな塊を準備した土壌に植え直すことで増やすことができます。
挿し木
春または夏に健康な菊の植物から茎の挿し木をとって増やす方法で、初心者にも簡単でおすすめの増やし方です。
まずは長さが7.5cm〜10cmで数枚の葉がついた茎を切ります。茎の下5cmの葉を取り除き、切り口を天然由来の発根促進剤に浸しましょう。
根が生えて茎の長さが15cm以上に成長したら、湿った土壌に切り取った茎を植え、温かく日差しが当たる場所に置きます。数週間もすれば挿し木が根付いてくるでしょう。
収穫する際は一輪ずつで、完全に開いたものから順次摘み取っていきます。
増やした菊の花を販売するなら「メルカリ」がおすすめ
増やした菊の花を個人で販売する場合は、フリマアプリのメルカリがもっともおすすめです。
以下は実際にメルカリで販売されている菊の花を調べた結果です。
相場は販売する量や状態にもより、中には観賞用の菊の花も多く出品されていますが、食用の菊の花を少量出品する場合は、およそ500円〜1,000円で価格設定して様子を見てみるのがいいでしょう。
説明文には必ず「化学肥料は使っていません」など、安全であることを明記しておく必要があります。
まとめ
鑑賞目的だけでなく食用花としても人気の菊の花は、初心者でも難しいことなく育てることが植物です。
鉢やプランターを使ってベランダ程度のスペースでも栽培可能なので、化学肥料などを使わず挿し木で増やしながらメルカリで販売すれば、副業として収入を得ることができます。
もちろん食用としてではなく、観賞用に育てて出品してみるのもいいでしょう。メルカリでも高いものだと数千円〜1万円で取引されることがあります。