にんにくの栽培を副業にして稼ぐ方法をご紹介します。
にんにくは家庭菜園でも人気の野菜で、初心者でもプランターほどの規模で育てることができます。
にんにくが好きで自分で食用にしながら副業としても自家製のにんにくを販売してみたい方はぜひ参考にしてみてください。
副業でにんにく栽培する場合の品種の選び方
にんにくは、コツを抑えれば初心者でも育てやすく、家庭菜園で選ばれる野菜として人気があります。
にんにくは料理の風味を豊かにする香味野菜で、ネギと同様に日本人になじみ深い野菜です。にんにくを常備している家庭も多く、手に取ってもらいやすい人気の香味野菜なので、上手に栽培することで販売して稼ぐことが可能できるでしょう。
天候の影響を受けやすい野菜でもあるので、地域に合った品種選びをすることが大切です。
まずは栽培を始める前に、にんにくの主な品種についてご紹介します。
ホワイト6片
スーパーなどで見かけるにんにくといえば、ほとんどがこの「ホワイト6片」です。
寒冷な気候の地域に適した品種なので、栽培する場合は東北から北関東に住んでいる方におすすめです。
暖かい地域の場合は、病気が出やすかったり、大きく育たない可能性があるのでご注意ください。
無臭にんにく
鱗片が10個以上付く大きなサイズのにんにくで、においがマイルドなため、にんにく特有のにおいが苦手という方にも受け入れてもらいやすい品種です。
暖かい地方でも育てやすい品種になります。
平戸
平戸と呼ばれる品種も暖かい地方でも育てやすいにんにくです。
関東から関東以西まで幅広い地域で育てることが可能で、にんにく特有のにおいがしっかりとあります。
嘉定(かてい)
早生品種で収穫時期が早く、育てやすいのが嘉定(かてい)と呼ばれる品種です。
暖地向けの品種で、早めに収穫すると葉にんにくとしても楽しめます。
にんにくの栽培方法
副業として稼ぐために栽培する場合は、球がしっかり大きくなるよう育てます。病気になったり害虫にやられてしまうと、球の発育が悪くなることがあります。
自宅の庭に家庭菜園用のスペースや畑がある場合は、にんにくの鱗片を植え付けて育てることができますが、そういったスペースが無い場合は、プランターでも育てることができます。
プランターのサイズは幅65cm、深さ25cm以上のものを選び、プランターに野菜用の培養土を入れ、にんにくの鱗片を植え付けていきます。にんにくは湿気に弱いので、水はけのよい土が望ましいでしょう。
にんにくは基本的に9月から10月ごろにかけて植え付けますが、まだ暑いうちに植え付けてしまうと病気にかかりやすくなってしまいます。そのため暖地に住んでいる場合は、暑さや湿気が落ち着く10月ごろになってから植え付けても問題ありません。
肥料は12月、2月、3月の3回行うのが一般的で、4月から5月にかけては茎からトウが伸び始めます。にんにくの球を太らせるために、このトウは早めに摘み取るのがポイントです。
にんにくの球は5月下旬から6月にかけて大きくなります。葉が枯れ始めたら収穫のタイミングと覚えておきましょう。
にんにくを栽培する際は病害虫に注意する
前述したように、にんにくは病害虫に気をつけましょう。
にんにくがかかりやすい病気や、にんにくを狙う害虫についてご紹介します。
さび病
さび病は、土の中にいるカビが原因で起こる病気です。
にんにくがこの病気にかかると、葉っぱが錆びたような赤茶色に変色してしまいます。
病気が進行すると葉の光合成ができなくなったり、周辺の株にまで影響が広がってしまうため、さび病を防ぐためには、窒素成分が少ない肥料を使うのがよいとされています。
万が一さび病にかかってしまったら、土に石灰をまくと菌が広がるのを抑制できます。
春腐病(はるぐされびょう)
春の長雨の時期に起こりやすい病気が春腐病です。
葉や茎についている傷口に泥水が入り、泥の中にいる病原細菌がにんにくの組織の中に入り込むことで発病します。
この春腐病を予防するためには、葉や茎にまんべんなく薬を塗布することである程度発病を防ぐことができます。
長雨の予報が出たら、雨が降り出す前に薬をまくのがポイントです。すでに病気にかかってしまった株に関しては、周辺の株に伝染しないよう、抜き取って処分しましょう。
アザミウマ
にんにくを狙う害虫の一つに、ネギアザミウマがいます。
基本的に暑い時期に出る害虫なので、早めに収穫してしまえばさほど心配する必要はありません。
ただし収穫を終えたあと鱗片に入り込んでくることもあるので、収穫後の保管室周辺の草刈りをしておくなどの対策が有効です。
収穫したにんにくはフリマアプリで販売する
収穫したにんにくは、メルカリなどのフリマアプリへ出品するのがおすすめです。
実際にメルカリでは多くのにんにくが出品されています。
にんにくはその独特な風味を楽しむ野菜ですが、収穫後は時間が経つにつれて風味が弱くなっていくので、一度に収穫しておくのではなく、受注栽培するのも一つの方法です。
あらかじめ受注された分を栽培すれば、無駄に廃棄してしまう心配もありません。
品質のよいにんにくを販売することでリピーターも増えていくでしょう。
まとめ
にんにくの栽培を副業にして稼ぐ方法ですが、比較的初心者でも育てやすい野菜で、マンション住まいの人でもベランダにプランターを置いて栽培することができます。
収穫後は時間が経つにつれて風味は弱くなっていくものの、常温保存でも2〜3週間は日持ちする野菜なので、賞味期限の面でも初心者におすすめの野菜と言えます。
最初はプランター規模で少量のにんにくを栽培し、栽培のコツが掴めてきたら収穫量を増やしてちょっとしたお小遣い稼ぎをしてみましょう。