先日、知り合いからソフトバンクで高額な違約金を請求された話を聞きました。
それはもはや強引とも言える契約で詐欺そのもの。
色々あった末、最終的に違約金を支払わずに済んだので、同じように困っている人の参考になればと思います。
通信サービスは阿漕な商売
携帯キャリアといえば「ソフトバンク」「au」「docomo」の大手三社がしのぎを削っている状況ですが、これら通信事業者は阿漕(あこぎ)とも言える商売です。
どれだけ消費者に契約させ、どれだけ利用料を絞り取ることができるか。とにかく「数字」それしか考えていません。
消費者のために本当に役に立ちたいと思っている人間は経営者はもちろん、店頭にも一人も立っていないでしょう。
しかし、今は生活必需品というくらい携帯なくしては生活しにくい世の中になっています。
故にこれら事業者はやりたい放題。
私の知人もとんでもない詐欺の被害に逢いました。
知人が半ば強引にWiFi契約させられる
知人が契約しているキャリアは「ソフトバンク」でした。
ある用事でお店へ行った時の話ですが、当初の予定を済ませて帰ろうかという直前、担当していた店員から言葉巧みに「WiFi契約をしませんか?」と話を持ちかけられます。
その知人は断りづらい性格ということもあり、この店員の話に耳を傾けてしまったんですね。
契約の際に使うiPadもずっと店員が自分に向けて内容を進めていたらしく、最後のサインまで良い条件や言葉だけを並べます。
ちなみに知人はすでに別の通信会社でWiFi契約をしていたのですが、店員曰く「通信速度は変わらない」とのこと。
最終的に「お試し期間があるので、それで違ければ返却できます」と言われてサインをし、WiFiルーターを持ち帰ってしまいました。
通信速度を調べてみると…
知人は忙しかったこともあり、無理やり持ち返されたWiFiルーターの存在を忘れてお試し期間から数日が過ぎてしまいました。
しかし、実際に通信速度が変わらないのであれば、料金も大して変わらないし今契約しているところを解約する選択肢があります。
箱から出してすらいなかったWiFiルーターを実際に繋いで速度を調べてみると…これがまぁ遅い…
私も遊びに行った際に繋いでみたので間違いありません。元々契約していた回線と雲泥の差でした。
2Gと5Gの二つSSIDがあったのですが、5Gでも速度にイライラするレベルです。
この時点で店員の「通信速度は変わらない」は嘘。
当然使い物にならないWiFiを契約する必要はないので、知人は後日、機器を返却しに行きました。
7万円!?とんでもない違約金
返却しに行くと、知人はとんでもない違約金を知らされることになります。
その額は「約70,000円」!
内訳は「違約金10,000円」+「機器代金58,000円」だったとのこと。
解約することでこれだけの違約金が発生する旨の説明は一切ありませんでした。
事前説明がないのはおそらく、そんな金額を説明したら契約させるのが困難だからでしょうね。
知人が支払えないと言っても店員は「でもサインしましたから」の一点張り。
とは言っても、確かにお試し期間中に返却しなかった知人にも落ち度はあると思います。
でもちゃんとした説明なしに契約させて「払え」は汚くないか…?
そんなリスク知ってたら間違いなくお試し期間中に返しに行くんだから。店員はそれを防ぐために説明しなかったんだろ?
違約金を支払わないで済む3つの方法
色々あったものの、結果的に7万円は支払わずに済みました。
その方法について、事前にできる対策も含めて3つご紹介します。
余計な話は絶対に聞かない
そもそも事の発端は知人が店員の余計な話を聞いてしまったことです(後日私も口をすっぱくして教えてあげました笑)。
以前どこかの記事でも書きましたが、店はどうすれば客に契約させることができるのか日々考えています。
これは詐欺師が次々に新しい詐欺の手口を考えるのと同じ。
つまり素人では防ぐのが難しいのです。
損得がある時点で相手の「おすすめ」は決して「おすすめ」ではなく、それを判断材料に入れてはいけないということ。
仮にその人が実際に使用して本当に良いものならまだ勧めるのはわかりますが、店員の場合は店の利益(自分の給料)のことしか考えていません。
例えば逆に、私がこのブログで「養殖を副業で始める人が増えているのでおすすめかもしれませんよ」と書いて実際に読んだ方が養殖を始めても私には何もありません。
でも私としてはブログを読んでくれただけで嬉しいから問題ないのです。
元々興味があった話なら別ですが、そうではないのなら絶対に口車に乗らないよう気を付けましょう。
消費者センターに連絡する
契約や商品売買で問題が起きたら一応各地域ごとの消費者センターに連絡する方法もあります。
しかしこれは正直あまり役に立ちません。
知人も電話をしたのですが、「サインをしてしまったあなたに非があるからお願いする形になります」とのことでした。
さらには「手紙を書きましょう」とかよくわからないことも言われたんだとか…笑
電話口もなんだか頼りないおばさんだったそうなので、消費者センターは力にならない可能性が高いかもしれませんね。
根気よく違う店員に相談する
契約をなかったことにさせるにはこれが最も有効です。
知人もこれで支払わなくて済みました。
最初の店員はベテランの男性に見えたそうですが、無事に違約金なしで解約できた時は新人っぽい男性だったそうです(あくまで知人目線の感想)。
その店員は「前例が多いらしい」とのことでケアセンターなど各所に連絡を取り、最終的に違約金をゼロに、翌月機器代金を10日に振り込み27日に引き落とされるようにしてくれました。
機器代金はどうしても落ちてしまうそうなので、落ちる前に同等の額を店側から振り込む形になるようですね。
同じ店員に言っても効果がない時は、違う店員あるいは店舗を変えたり、何度も相手側が折れるまで断固として支払わない意思を伝えましょう。
おそらく違約金の詳しい事前説明をされずにサインしてしまったケースが多いと思うので、そこを主張すれば大丈夫だと思います。
店の利益しか考えない強引な契約には絶対に泣き寝入りしてはいけません。
まとめ
店員が「前例が多い」と言ったように、同じような被害に遭っている人はそれだけ多いということ。
ソフトバンクとしては、例えば10人に同じことができたらその内の1人や2人だけでも泣き寝入りして支払いに応じてくれれば御の字なのでしょう。
店員も会社から売り上げの圧力をかけられているのかもしれませんが、それは消費者にとっては何も関係ありません。
このような被害者が一人でも減ることを切に願うと同時に、本当に消費者を第一に考えたサービスが増えてほしいものです。
また、副業を始める人にとっては10円でも節約して日々の出費を抑えることはとても大事なこと。
今回の例に限らず、無意味な契約などに余計なお金を支払ってしまわないよう気を付けましょう。