在宅ワークで最も人気が高いのが「データ入力」ですが、一部口コミでは「怪しい」「嘘の空求人ばかり」「割に合わない」といった声もあります。
しっかり求人を吟味すれば、PC一台で誰でも始めることができる上に業務自体も至って簡単。空いた時間にサクッとできるので家事や育児で忙しい人にもおすすめです。
「在宅」「通勤」それぞれデータ入力を経験した私が、その実態や感想について書きたいと思います。

データ入力に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
人気の在宅ワーク・アルバイト「データ入力」
アルバイトといえば「接客・販売」「肉体労働」「デスクワーク」と様々ですが、今回はその中でもデスクワークに分類される「データ入力」の実体験談です。
データ入力のアルバイトは需要が非常に高く、本業をされていても副業やお小遣い稼ぎで掛け持ちされる人も多いので、募集されてもすぐに埋まるほど人気のあるアルバイトです。
また、データ入力には一般的なアルバイトと同じで通勤する働き方と、家に居ながら働くことができる在宅があります。
通勤に関してはやったことがない人でもある程度想像はつくと思いますが、在宅では実際にどのような流れで働くのか。
実体験をもとに在宅で働く大まかな流れをまとめたいと思います。
在宅データ入力の主な流れ
前提として、あくまで私が在宅で働いた時の流れになります。
当然企業によって事業形態は異なるので、受注や納品の仕方、連絡の手段など大きく変わってくる場合もあります。
一般的な面接
まず最初は面接を受けるために企業へ訪問します(自宅でスカイプなどを使って面接する場合もあります)。
そこで大体の流れは教えてもらえるので、気になることがあればこの時点で必ず聞いておきましょう。
業務によっては準備の必要も
無事採用されるとエクセルへ入力するためのファイルが送られてきます(もしくは指定の場所へアップロード)。
ここで早速注意点ですが、データ入力ではエクセルを扱うことが多いので、自宅のPCに「Microsoft Office」が入っている必要があります(アップル製品だと断られることがあります)。
私の場合、当時のPCには入っていたので問題ありませんでしたが、新しく入れる場合には購入しなければいけません。
企業によっては購入代金をもってくれる場合もあるかもしれませんが、大体はの場合は購入者の実費負担になるでしょう。
在宅データ入力でフリーソフトはNG
あまり考える人はいないと思いますが、フリーソフトの「Open Office」は在宅では使えません。
互換性やセキュリティ上もそうですが、企業先に「フリーソフトでもいいですか?」と尋ねるのも「この人に頼んで大丈夫だろうか」とビジネス意識を疑われる可能性があるので気を付けましょう。
企業との連絡方法
もし受注してから業務中何か問題が生じればすぐに企業先へ連絡しましょう。
連絡方法は私の場合電話でしたが、ベンチャーなどの中小企業では前述した面接のようにスカイプを使ったラフなやりとりもあります。
データを納品する
納品期限内に業務を終えたらデータやファイルをメールで納品します。
納品方法も企業により異なりますが、例えば指定の場所(専用の管理画面など)へアップロードする場合もあります。
在宅ワークでサーバーを触らせることはないと思いますが、場合によってはFTPソフトのインストールやその操作方法も知っておく必要があります。
流れは非常にシンプル
初めてデータ入力を考えている人にとっては少々専門用語もあって難しそうに感じるかもしれませんが、実際はわかるようにちゃんと説明もあるので案外簡単です。
また、作業は自宅でも月に一回程度企業へ打ち合わせに行く場合もあります(ほとんどの場合あります)。
その辺りも募集内容に書いてあるので必ず確認しておきましょう。
在宅ワークでデータ入力をするメリット
在宅ワークでデータ入力をするメリットにはどんなことがあるのか。
私の経験からいくつかあげてみましょう。
ストレスフリー
まずこれが一番でした。やはり直接誰にも会わないのは非常に気楽です。
誰に気を使う必要もなければ、どんな格好で作業したって問題ありません。
そして何より、私は通勤がかなり苦痛に感じるタイプなので、通勤がないだけで全くストレスを感じませんでした。
都合を優先できる
普通は仕事中にプライベートを優先することなんてできませんが、在宅であれば急な予定が入ってもそちらを優先できます。
ただし当然ですが、予定を優先した結果「納品に間に合わない」なんてことにはならないよう気を付けましょう。
ながら作業ができる
ストレスフリー同様に、周りに誰もいないのでながら作業も問題ありません。
好きな映画を観ながら、好きな音楽を聴きながら、何か食べながらでも誰にも注意されることはないので楽しく働くことができます。
納品期限さえ守ればマイペースでも問題なし
中には「今日はまったくやる気が起きないから明日頑張る」なんて人もいると思いますが、納品期限さえ守ればどれだけマイペースに作業してもOKです。
私も集中力があるときは数時間ぶっ続けで作業できますが、やる気が起きないときはどうしてもあります。
決まった時間で働くのが苦手な人にも在宅ワークは魅力でしょう。
在宅ワークでデータ入力をするデメリット
反対に在宅ワークでデータ入力をするデメリットにはどんなところがあるのか。
こちらもいくつかご紹介します。
報酬額が低い
在宅ワークはどうしても報酬額が低くなります。
通勤バイトのデータ入力であればほとんどの場合時給になるのでそれなりの金額にはなりますが、在宅では「作業した量」で報酬が決まるので、場合によってはそれこそ高校生のお小遣いのような金額になってしまいます。
時給換算するとかなり厳しい金額になることも珍しくありません。
集中力が必要
自宅でやると周りには誘惑されるものが数多くあります。
メリットでも書きましたが、テレビや漫画やゲームなど、ついつい集中力が途切れてしまう人には厳しいかもしれません。
メリットになるものがデメリットにもなる可能性があります。
準備するものが多い
一般的によく知られている在宅ワークや内職は「家に送られてきた材料を組み立てて完成品を送る」ことで収入を得ますが、この場合であれば特に自分で用意するものもありません。
しかし、データ入力の場合はまずPCを持っている人しかできない上に、低スペックのPCでは難しい可能性もあります。
また、前述したように特定のソフトを必要とする場合もあるので、準備の段階で面倒になってしまうこともあるでしょう。
データ入力の求人で見かける「連想入力」とは?
連想入力というものをご存知でしょうか。求人でも「連想入力ができるキーパンチャー募集」など掲載されることがあります。
連想入力とは、一般的な「かな入力」などではなく、特定の文字の組み合わせで変換される入力方式のことです。
本来の漢字の読み方とは全く別の読み方をするので、初心者には覚えるのがかなり大変で難易度が高い仕事になります。
なぜ普通に入力せず連想入力なのかというと、これが慣れるとかなり入力作業が早くなるからなんです。
そのため、データ入力を専門とする企業ではこの「連想入力」が導入されることは珍しくありません。

とはいえ連想入力のアルバイトでも特別収入が良いわけではありません。
通勤アルバイトのデータ入力もやってみた感想
通勤して普通にデータ入力のアルバイトもやってみたこともあります。
内容はテンキーのみを使ってひたすら伝票の数字を入力するというもの。
感想としては、私は淡々とこなす作業を苦には感じないので非常に楽でした。黙々と作業に没頭するのが好きな人には最高のアルバイトだと思います。
ただ何時間もひたすら席に座ってキーボードを叩くので、腱鞘炎や肩こりにならないよう適度に伸びたり軽いストレッチをして息を抜きましょう。
ブルーライトカットのメガネをかけると目の負担や疲れも多少減るのでおすすめです。
まとめ
在宅ワークのデータ入力は収入に物足りなさを感じるものの、やはり融通が利く都合の良さや自由度の高さは他にない魅力と言えます。
特に主婦(主夫)の方で「毎日昼間にちょっと時間が空く」「あと1〜3万くらい収入が増えたら嬉しい」と思っている方にはおすすめの副業です。
また、中には「完全出来高制」のデータ入力というのも存在します。一見夢がありそうな出来高制ですが、そちらも私が実際にどれくらい稼げるか働いてみた結果を以下の記事で公開しています。ぜひご覧ください。

データ入力は女性の方を積極的に採用する傾向があるので、ぜひ副業やお小遣い稼ぎを考えている主婦の方は検討してみてはいかがでしょうか。

収入はどうあれ、データ入力は好きな人にとってはこれ以上ない働き方です。