ブラック企業に勤めている人が絶対に今すぐ辞めるべき理由を7つ挙げます。
日本社会に蔓延するブラック企業ですが、人はブラック企業で働き続けるとどうなるのか。
身に起こる危険なことや失うものなど、世の中で実際にあった事例と共にご紹介します。
ブラック企業を絶対に今すぐ辞めるべき理由
ブラック企業を絶対に今すぐ辞めるべき理由7つです。ざっと挙げただけでもこれだけあります。
精神疾患を患って社会復帰できなくなる
ブラック企業で働き続けると精神疾患を患ってしまう可能性があります。精神疾患とは「うつ病」や「統合失調症」などが挙げられます。
実際にこの精神疾患を患ってしまう人は多く、ひどい場合だと会社を辞めるだけではなく、その後の生活にも大きく影響してしまうことになります。
例えば、ある人はブラック企業で精神疾患を患い、退職後3年以上経っても社会復帰がままならない状況になりました。
実家に戻ってからは自室にひきこもり、毎日誰とも会話することなく1日を過ごすようになってしまったという人もいます。
このように一度精神が壊れてしまうと「次の会社もまた同じようなところではないだろうか」や「もう働くのが怖い」といった不安が常に頭をよぎるようになり、簡単に消えることはありません。
そのため、ブラック企業に入社してしまった場合は、どれだけ早い段階で見切りをつけられるかが大事になります。
「生活のためにまだ辞められない…」という人もいるかもしれませんが、精神が破壊されるまで働き続ければ、結局退職後の生活に影響が出てしまうので本末転倒です。
また、数年かけてなんとか症状が軽くなった場合でも、一度患った精神疾患はまた何が原因で突然フラッシュバックするか分かりません。
自分の勤める会社がおかしいと感じたら、ブラック企業診断などはネット上にたくさんあるので、項目に当てはまっていないか調べるようにしましょう。
命の危険にさらされる
ブラック企業に勤める上で最も恐ろしいことの1つが命の危険です。精神疾患も注意しなければいけないことですが、それをさらに超えた最悪のケースです。
すでに過去にも散々ニュースなどメディアで取り上げられてきましたが、過労死や自ら命を絶ってしまう人は後を絶ちません。
過労死の目安として、過労死ラインとされる残業時間はおよそ80時間とされています。
残業が多いと感じている人は、毎月どれだけ自分が残業しているか確認しましょう。
他には、パワハラなども原因として挙げられます。上司や先輩に目をつけられ、理不尽に叱責されることで精神的に追い詰められてしまい病んでしまうことがあります。
「耐えられない」と感じた場合は、すぐに会社に備え付けられている窓口に相談するなど、第三者の力を借りるのがいいでしょう。
多くの貴重な時間を無駄に失う
ホワイト企業に勤める人より、ブラック企業に勤める人の方が圧倒的に自由な時間というのはありません。
毎日定時で退社できるような会社であればその後の時間も自分のために使うことができますが、毎日12時間以上など違法な労働を強いられている人は、自分のための時間は一切ありません。あるのはせいぜい食事をとる時間と短い睡眠時間だけでしょう。
それでも、仮にその分の残業代がしっかり出て給料が魅力的であればいいかもしれませんが、もちろんブラック企業なのでそんなことはありません。
悪質な会社のためにお金より大切な多くの時間を無駄に費やしてしまうのは絶対に避けなくてはいけません。
また、5年10年と何の見返りもない会社に勤めて年齢だけ重ねてしまうと取り返しのつかない事態になります。
精神疾患を患って社会復帰ができなくなった場合と同様に、今度は年齢が原因でまともな会社から弾かれるようになってしまうでしょう。
全く貯金ができない
1日のほとんどの時間を労働に費やしているのに、全くと言っていいほどお金が貯まらないのもブラック企業の特徴です。
毎日何時間も残業しているのに手取りが20万円に届かないという人もいると思いますが、それは時給に換算すると最低賃金を下回っている可能性があります。給料だけで言えばフルタイムのアルバイトより少ない年収になります。
ブラック企業の多くは「みなし残業」です。残業代はあらかじめ基本給や手当ての一部として支払われます。
そのため、契約内容に「月◯◯時間の残業を含む」などの記載があった場合は注意しましょう。
労働時間は違法なまでに長いのに給料は最低賃金を下回るような会社は、従業員をただの道具としか考えていません。
友人や恋人を失う
自由に使える時間がないということは、友人や恋人と会う時間もなくなります。
ブラック企業に勤める人の中には「気付けば友人と連絡を取らなくなった」という人も珍しくありません。
たまの休みがあったとしても、普段残業づくしで丸一日働いていると休みの日には何もする気力は起きません。やっと取れた休みでも活動的にはなれず、ひたすら自宅で寝て過ごしてしまうのが普通です。
友人関係は一度疎遠になってしまうと以前のような関係を取り戻すのは容易ではなく、時間と同じくらい大切なものを失うことになります。
特に恋人の場合はそれが原因で別れてしまい、二度と会うこともないでしょう。
身に付くものがない
一般的な会社に勤めている人は、終業後に習い事をしたり資格の勉強をしたり有意義に時間を使うことができますが、ブラック企業に勤めているとそういった自分磨きもできません。
仕事内容にもよりますが、基本的にブラック企業でスキルが磨かれるようなケースは少なく、自分の時間が作れる人との差はさらに広がっていきます。
前述したように疲労感で休みは無駄に消化してしまうので、何かやりたいことがあっても取り組めないのが現実です。
「余裕がないから他のことは何もできない」というのもブラック企業の大きな特徴でしょう。
人間不信になる
精神疾患にも似ていますが、ブラック企業で働き続けた人は人間不信になってしまうことがあります。
「もう会社の人間と関わりたくない」「とにかく一人になりたい」など、対人恐怖症(社会不安障害)になることで、やはりその後の人生そのものに影響が出てしまいます。
社内の人とほとんど接することはなくても、完全に自分一人の力だけで働ける会社というのは世の中に存在しません。重度の人間不信になると社会復帰は絶望的と言えます。
特に飲食などの接客業でブラックだと人間不信に陥るケースは多いので、ブラックで有名な某企業の店長などは絶対にならない方がいいでしょう。
まとめ
ブラック企業に長く勤めてしまうことで、その後の人生が大きく狂ってしまった人は世の中に数多くいます。「ブラック企業に勤めて良かった」なんてことは何一つとしてありません。
筆者自身もブラック企業に勤めていたことがありますが、ブラック企業診断の項目に多く当てはまっている会社だったのですぐに退職したことがあります。そのおかげで精神疾患を患うことも人生に影響を与えることもありませんでした。
ブラック企業は給料・時間・私生活の全てにおいてデメリットしかないので、疑いがある会社に勤めている人は今すぐに別の道を考えることをおすすめします。