YouTube(ユーチューブ)を副業で始めるメリットとデメリットを徹底解説します。
「普段見ているけど自分ではやったことがない」「興味があってやってみたい」という初心者向けに、ユーチューブでお金を稼ぐ上で知っておきたいことや注意すべきことなどをまとめます。
同じようにアドセンスで稼げるブログ運営とも比較しながら、自分に合っているのはブログとユーチューブのどちらなのかというのもぜひ参考にしてみてください。
ユーチューブを副業で始めるメリット
ユーチューブを副業にするメリットです。
自分をブランディング化できる
ユーチューブで顔出しをして人気チャンネルになれば、テレビで見るような有名芸能人と変わらないほどの知名度を得ることができます。
知名度を上げて自分のブランド力を高めることにより稼ぎ方の幅も大きく広がります。
例えば、企業のイベントや講演会に声がかかったり、自分で商品をプロデュースしたり、あるいは自分の名前を使って会社を立ち上げたりと、人気になれば活躍の場は動画にとどまらないでしょう。
収益に瞬発力がある
センスやアイデア次第ですぐに収益に繋がるのがユーチューブの魅力の1つです。
ほとんどの場合は動画投稿を始めて1年や2年と地道な活動になりますが、投稿者の中には始めて3か月程度でチャンネル登録者数が10万人を突破するケースもあります。
具体的な収益に関しては表示されるアドセンスの単価や広告を挟む数、または再生回数にもよりますが、例えば単価が高くなる転職系やお金を稼ぐ系の広告になると、10万人の登録者で月収はおよそ100万円です。
ただしこれはあくまで条件が良い場合の10万人なので、平均単価と言われる0.1円で月の再生回数が200万回であれば、月収はおよそ20万円ということになります。
それでも、この早さでこれだけ稼げる副業は他にありません。
それだけユーチューブは誰にでも短い期間で大金が稼げる可能性があるプラットフォームです。
参入障壁が低い
収益化こそ条件はありますが、基本的にユーチューブで動画投稿を始めるための条件はありません。条件もなければ初期費用もほとんどかからないので、お金がない人でも副業にすることができます。
本格的な動画を撮るためには機材や編集ソフトが必要になりますが、スマホのカメラでも画質は十分高いので、費用を一切かけずに始める場合は内容に工夫を凝らしましょう。
また、仮にアドセンスを取得できない18歳未満が始める場合でも、収益化せずともチャンネル登録者を増やすことはできます。あらかじめ視聴者の数を集めておき、広告を掲載できるようになったら収益化するのがいいでしょう。
SEOの重要性が低い
ユーチューブはブログと比較してSEOの重要性がそこまで高くありません。
もちろん、タイトルのキーワードが検索結果に影響するので全く無視していいわけではありませんが、内容が良ければ自然とブログよりも拡散されやすく、チャンネル登録者が増えることでSEOを意識しなくてもただ動画を出すだけで再生されるようになります。
実際に人気ユーチューバーの多くもSEOなど特に気にしていないでしょう。SEOより次の動画になるネタを考える方が重要です。
前述したように、ユーチューブは自分のブランド力を高めることで「この人の動画だから見たい」と思われるようになるので、まずは再生してもらえるようサムネイルなどに力を入れるところから始めましょう。
ユーチューブを副業で始めるデメリット
ユーチューブを副業にすることで生じるデメリットです。
動画の投稿頻度が収益に直結する
当たり前ですが、動画を投稿しなければ収益は減っていきます。
ブログも記事を書かなければアクセスは減りますが、ユーチューブはその比ではありません。
例えば、ブログは3か月間一本も記事を書かなくてもアクセスと収益はほとんど減りません。むしろ増えていることさえあります。ですが、ユーチューブの場合は3か月間一本も動画を出さなければ間違いなく再生回数は落ちます。投稿主を心配する声も寄せられるでしょう。
実際に、チャンネル登録者が約10万人いるユーチューバーの中には、動画の投稿本数が前年比で半分ほど減ったことにより、年間収益がおよそ30%落ちたとのこと。
再生回数と収益を落とさないために投稿本数を維持し続けるのは、かなり大変でありプレッシャーにもなります。
ブログの場合は記事を書かない時に「しばらく休みます」的なことは言いませんが、ユーチューブの場合は休む時にそういった旨の動画を出したりSNSで告知する人が多いのは、チャンネル登録を解除されたり再生数が落ちるのを防がなければいけないからです。
内容に高いレベルを求められる
昔こそ全く編集していない動画でも再生数が伸びることは珍しくありませんでしたが、ユーザーが増えてからはそういったケースはほとんどなくなりました。
例えば、トップユーチューバーであるヒカキンが有名になったきっかけの動画は、マイクの前でスーパーマリオのビートボックスを披露した全く編集していない一発撮りの動画です。
ですが、ユーザーが増えた今、同じようなことをやっても再生数が100万回を超えることはまず不可能です。動画コンテンツの黎明期とも言える時代だったからこそ成功した事例です。
企業や芸能人が参入するようになって競争率が激化したユーチューブで成功するには、何かしら他とは違うオリジナリティが求められてくるでしょう。
ユーチューブに限らず、お金を稼ぐ時は後発組になればなるほど不利になってきます。
ただしブログの場合は、ドメインパワーこそ強くなれば、ありきたりな内容でもある程度のアクセスを集めることができます。
例えば、管理人が運営する雑記ブログでは、ただのコンビニに売っている新商品を紹介しただけの記事でも読まれます。これを動画で紹介してもおそらく再生はされないでしょう。
バズりこそしませんが、そういった部分ではブログの方が安定したアクセスがあります。
身バレのリスクがある
顔出しや声出しをすることで身バレしてしまうリスクがあります。中には友人や家族、あるいは職場の人にバレたくないという人もいるでしょう。
自分ではなく動物を被写体にした動画も数多くありますが、その場合でも部屋の様子などが映り込んでしまうので、やはり分かる人にはバレてしまう可能性があります。
また、人気になればなるほど外で声をかけられることもありますが、ユーチューバーの中には「マスクなしで外出できなくなった」という人もいるので、場合によってはそれが大きなストレスとなるかもしれません。
匿名で運営するブログではそのようなことはありませんが、動画で人気になるためには普段の生活に支障をきたす可能性があることを覚えておきましょう。
ただし、ユーチューブ漫画であれば身バレするリスクもなく動画投稿ができます。
誹謗中傷される
これも人気になると必ずあることですが、動画のコメント欄やSNSで誹謗中傷の被害に遭います。ユーチューバーの中には他人からの誹謗中傷でメンタルがやられてしまうケースも珍しくありません。
叩かれたくない場合はコメント欄をオフにすることもできますが、ユーチューブのコメント欄はブログのコメント欄以上に重要で、よほど魅力的な動画でなければコメントがオフになっているだけで再生されない可能性もあります。
視聴者同士のやり取りは再生数に大きな影響を与えるので、なるべくオフにはせず開放しておくのがおすすめです。
また、誹謗中傷ではありませんが、動画の内容や発言によっては炎上することもあるので、そういったことに注意しながら動画を撮るのも神経を使うでしょう。
収益化するための条件がある
アドセンス広告を掲載するためにはいくつかの条件があります。以下は公式のヘルプからの抜粋です。
YouTubeパートナープログラムへの申し込みプロセスを開始できるのは、チャンネル登録者数が1,000人、かつ、有効な公開動画の総再生時間が過去12か月で4,000時間に到達してからです。
一見難しいように感じる人もいるかもしれませんが、よほどクオリティが低い動画でなければ、コツコツ投稿して気付けば達成したという人もいるでしょう。
ちなみにチャンネル登録者数と再生時間を稼ぎやすいジャンルとしておすすめなのは、話題になっているスマホゲームです。
ただガチャを回しただけの動画でも、誰よりも早く投稿することである程度の再生数を稼ぐことができます。これはブログの場合も同じで、管理人自身もスマホゲームの最新情報をまとめただけの記事を書いてアクセスを集めていたことがあります。
また、アドセンスアカウントの年齢要件は18歳以上となるので、18歳未満の場合は保護者のアカウントを利用しなければいけません。
誤BAN・誤ペナ・突然の不具合(システム障害)などがある
意外と発生しやすいのが不具合です。最悪の場合、誤BANや誤ペナといったこともあります。
不具合が起きると投稿者側では、動画のサムネイルが表示されなかったり、NG判定となり動画投稿ができなくなるといったことが起こります。
ユーチューブで生計を立てている人にとっては死活問題で、仮にアカウントがBANされることがあれば、その時点で収入がなくなります。
誤BANであれば運営に報告することで復活する場合がほとんどですが、誤BANでも精神的なストレスは大きなものでしょう。
コンテンツに依存する
ユーチューブを利用して動画投稿している以上、コンテンツに依存している状態になります。
前述したように、投稿者側は不具合やアカウントの停止には抗うことができず、ただ従うしかありません。
ただ、それはある意味会社勤めのサラリーマンも同じようなものなので、こちらに関しては大したデメリットではないでしょう。
また、サーバーを借りて運営しているブログにはそれがありませんが、それでもグーグルのアップデート1つでアクセス数は左右されるので、グーグルに依存しているという意味では変わりません。
まとめ
どんなものにも良い部分もあれば悪い部分もありますが、それぞれ知っておくことであらかじめ対策ができたり成功するきっかけを得ることができます。
ユーチューブは特に若年層に支持されるコンテンツなので、動画投稿をするのであれば若者向けに撮ってみるのがいいでしょう。
時代と共に情報を得る手段もブログなどのテキストより動画に移行している印象もあるので、これから何か副業を考えている人は、今さらユーチューブとは思わずにぜひ始めてみてはいかがでしょうか。