完全出来高制のデータ入力をご存知でしょうか?
こなした量に応じて給料が支払われるこの仕事ですが、募集している企業によっては「月収40万円も可能!」と謳っているところもあります。
月収40万なんて本当に稼げるのか…実際に働いてみました。
データ入力という仕事
データ入力とはその名の通り、PC端末へデータをひたすら打ち込む業務です。打ち込む内容は企業によって様々ですが、多くのものが至極簡単であり単純作業の繰り返しになります。
データ入力の殆どはアルバイトとして募集されており、東京都内であれば時給は大体1,000円くらいが多い印象です。
そして今回書くのは、アルバイトですが時給ではなく…「完全出来高制」です。
さらに募集内容には「月収40万円稼ぐことも可能!!」と書いてありました。
もうめちゃくちゃ胡散臭いのは確かですが、気になる方も多いと思うので私自ら実際に働いたその実態を暴きたいと思います。
出来高制の実態
結論から書きましょう。
月収30万も30万も稼げるのか…その答えは…
不可能です!
断言しますが不可能です。
つまり企業側の誇大広告というわけですね。あり得ない内容で募集をかけていたのです。
では何故私があり得ないと感じたのか、それは単価が著しく低いからです。
業務内容は原票に記載されている内容をPCへ打ち込んでいく作業でしたが、原票は1枚あたり0.3円など1円にも満たないものが殆どです。
そんなのもう内職と同じですよ…
ちなみに私はタッチタイピングにはそれなりに自信があり、文字入力も当然のことテンキー入力も全く問題ありません。
従業員の中でも作業スピードが上だった私が不可能と判断したので、出来高制データ入力で何十万も稼いでいる人は世の中にはおそらくいないでしょう。
事実、この働いた企業でも月収40万はおろか20万すら稼げている人はいませんでした。
実際に働いて稼いだ額
2〜3か月程度働いてから、1か月フルタイム本気で働いた結果の月収が…
額面15万円です。
いやもう全然ですよ…
時給にしたら先ほど言った1,000円切ってますからね。
全従業員の中でも上位数名に入るくらいの量をこなしてこれですから、15万なんて周りからしたら「すごい!」「頑張った!」のレベルです。
「自分のペースで作業しても時給1,000円のデータ入力」、「1分1秒と休まず必死に打ち続けて時給1,000円以下」、これが出来高制の現実です。
出来高のメリット
一応出来高制のメリット・デメリットをそれぞれ書いてみましょう。まぁここまで書いてメリットなんてあるのかよと思われそうですが…笑
時間の感じ方が違う
出来高制はとにかく量をこなしたいので時間経過が惜しく感じます。普通アルバイトだと「まだ1時間か…」と思うかもしれませんが、出来高制だと夢中に作業するので「もう1時間か…」に変わります。
同じ時間働くのでも早く時間が経ったように感じた方が良いですよね。
勤怠の融通が利く
出来高制の企業はある程度勤怠の融通が利きやすいのではないでしょうか。私の働いたところも都合優先で当日の休みでも問題なく休めてました。
しかしこれは企業や納期が厳しい業務などによって全く変わってくる場合もあるので、一概にメリットとは言えないかもしれませんね。
出来高のデメリット
続いて出来高制で働くデメリットです。
向かない人には絶対おすすめしない
まずタイピングが得意でない人は絶対やるべきではありません。
私が働いた時も、求人広告に大きく書いたものだから色々な人が集まりますが、集まった殆どの人が大してタイピングが得意ではないのです。
ただでさえ不可能と感じたのにそんな方が何十万も出来高で稼げるでしょうか?そんなわけありませんよね。
採用されてもすぐに現実を知って辞めていく人が後を絶えませんでした。
稼げない
結局これが答えとなってしまいますね。稼げません。
データ入力そのものは好きな人にとって良いアルバイトだと思うので、素直に時給のところを探しましょう。
まとめ
完全出来高制のデータ入力は実際のところ稼げません。もう一度言いますが出来高制より時給制で働くことをおすすめします。
ただ、それでもデータ入力は自宅で副業に働く人も多いくらい人気の仕事でもあります。
在宅として働いてみたい方は是非こちらの記事も参考になさってください。