エキストラは副業になる?実際にバイトしたときの仕事内容を解説します。エキストラのバイトは求人で探せば普通に見つかります。
エキストラは月にたった1日だけの単発バイトとしてもやることができるので、ちょっと特殊な経験をしながら稼ぐことができます。
具体的な仕事内容や収入など、興味がある人はぜひ参考にしてみてください。
エキストラの具体的な仕事内容
エキストラの具体的な仕事内容ですが、特に難しいことはなく簡単です。
「通行人」や「傍観者」がほとんどで、ただカメラの遠くで歩いていたり、組織の一部(会社の同僚や学校のクラスメイトなど)を演じるだけです。
演じると言っても雑談しながら通り過ぎたりするだけで、遠目だと顔もよくわからないくらいなのでそこまで緊張もしません。
また、撮影時間は短いことが多く、それ以上に待ち時間がきつく感じます。
実際に私が行った現場でも、出演した時間は数分程度なのに、待ち時間は2時間や3時間の現場もありました。その間はボーッとしたり他のエキストラの人と雑談したり、バイトをしている感覚は正直そんなにありません。
ただ、一回だけ一言セリフがある現場に行ったこともあり、そのときは高校のバレー部員役でまさかの役名までついていたことがあります。通りすがりのエキストラに比べると緊張感もありますが、やはり役やセリフがつくと少しだけ報酬も高くなりました。
実際の撮影の流れ
撮影の流れは所属する会社によって異なりますが、私の時は以下のような流れでした。
- 会社からエキストラ募集のメールが来る
- 参加する旨を伝えるとロケの詳細(日時・場所・持ち物など)を教えてもらえる
- 当日は指定された場所が撮影現場か、そこからロケバスで移動する場合がある
- 撮影終了(現地集合だった場合は現地解散)
交通費の支給に関しては、こちらも会社によって異なると思います。
最後の現地解散については、さすがに車でしか入れない場所などで撮影した時はロケバスで帰ることができましたが、中には23時頃に浅草のど真ん中で解散ということがあり、終電ギリギリだったことがあります。
誰もいない浅草にエキストラ数人だけが残されたときは「マジかよ…」なんて思いましたが、やはりエキストラだと場合によって雑な扱いをされてしまうこともあるでしょう。
エキストラは待つのが仕事?
前述したようにエキストラがカメラに映るのはほんの一瞬だけなので、それ以外はすべて待ち時間と移動時間になります。
そのため、前述したように出番が来るまではひたすら待つことになり、それが苦痛に感じる人もいると思います。
ロケの内容によってはスマホなども持ち込みできないため、待機場所にほとんど人がいなければ本当に何もせず待つことになります。
エキストラを副業にするメリット
エキストラを副業にするとどんなメリットがあるのか。
いくつかご紹介します。
人脈が増える
現場が一緒になるエキストラの中には様々な職業の人がいます。
多くは役者を夢見るフリーターでしたが、中にはそれなりの企業に勤める人や特殊な仕事をしている人など、普段出会えないような人と関わる機会もありました。
前述したように出番がない時は基本待機することになるので、その待ち時間中に周りのエキストラと話すことができれば、苦痛な時間も有意義な時間に変わります。
実際に私も撮影を通して仲良くなった人がいます。
雑談ができる現場であれば、待ち時間は積極的に周りとコミュニケーションを取ってみましょう。
毎回新鮮な経験ができる
当時私がやっていた時は、「再現ドラマ」の撮影によく参加することがありました。
たとえば実際にあったのが、昔フジテレビ系列で放送されていた「こたえてちょーだい!」という朝の番組で、ロケ現場は放送のテーマによって毎回異なります。
時には人里離れた山奥だったり、また時には廃校だったり、とにかく様々な場所へ行く機会がありました。
私の場合、同じ現場に行くことは一度もなかったので、毎回新鮮な気持ちで撮影できたのは楽しい点でした。
芸能界への夢がある
相当低い可能性ではありますが、エキストラから大手事務所にスカウトされたり、CMのメインに抜擢されることもあります。
それだけ関係者の目に留まる何かを持っていなければいけませんが、やはり他の副業にはないメリットではないでしょうか。
CMのメインは報酬も別格です(とは言っても知名度がない素人は数万円程度でしたが)
またそれとは別に、有名な役者が演技する様子を生で見れるのはかなり貴重な経験だと思います。
管理人が実際に見たことがある役者は、大竹しのぶさんや堀北真希さんなど、多くの芸能人を見ることができました。
エキストラを副業にするデメリット
エキストラにはどのようなデメリットがあるのかもご紹介しましょう。
拘束時間が長い
エキストラは待ち時間や移動時間を全て含めると、丸一日の撮影になることも珍しくありません。
私が経験したロケの中には、最大で朝の6時から帰宅したのが23時だったこともありました。
もちろん短ければ午前中で終わる現場もありましたが、撮影スケジュールが予定通りにいかないことは多々あります。
1日3時間だけなど、決まった時間で副業をしたい人には向かないでしょう。念のため余裕を持って一日空けておかなければいけません。
ただ、現場によってはロケ弁が出ることもあるので、食費が浮いたりするのは嬉しいメリットでもあります。
疲労感の割に報酬が低い
出番が少ないエキストラとは言っても、疲労感は他の副業の比ではありません。引っ越しやイベントスタッフのアルバイト並みに疲労感があります。
それなのに報酬は大して高くありません。むしろアルバイトの中では低いほうです。
私がやっていたときは1日働いて8,000円がほとんどです。拘束時間は関係ありません。
時給にしたら1,000円いかないこともあるので、他の肉体労働に比べたら全然見合っていないでしょう。
エキストラのアルバイトを収入目的で始めるのはおすすめしません。
副業として始めるには会社(芸能事務所)へ登録する必要がある
エキストラをやってみたい場合は、まずはどこか会社(芸能事務所)へ登録する必要があります。
芸能事務所によっては、エキストラだけではなく「仮歌」なども募集していることがあります。
仮歌とは、アーティストが自分の新曲を聴いたり練習する用に、あらかじめ別の人で音源制作しておくことです。
歌うのが好きな人にとっては良いアルバイトになりますし、場合によってはその音源を聴いたプロデューサーにスカウトされる可能性もゼロではありません。
また、芸能事務所に所属する場合はいくつか注意点があります。以下のことに気をつけましょう。
他のプロダクションに所属していない
他のプロダクションや劇団と既に契約している場合は登録できません。
今現在は所属していなくても、別のプロダクションを辞めてから2年以内は他で登録できないこともあります。
バレないと思って黙って応募せず、トラブルを防ぐためにもそのあたりは注意しておきましょう。
年齢制限がある
芸能事務所は基本的に年齢制限があります。
上で紹介した会社の場合だと、18〜40歳までの人が応募できます。
募集対象は会社によって変わってくるのでチェックしておきましょう。
まとめ
エキストラは副業になるのか、収入という点では特に魅力はありませんが、他の副業にはない貴重な経験ができます。
「芸能界に憧れがある」「芸能人を生でみたい」「自宅でコツコツやるような副業ではなく体を動かしたい」なんて人にはおすすめです。
注意点として、たまにニュースでも取り上げられますが、まれに高額な契約料や解約料を請求する悪質な詐欺行為をしているところもあります。女性の場合は芸能関係者を名乗っていかがわしいことを目的に近づく人もいるので特に注意が必要です。
初めて聞くような名前の芸能事務所は必ずどんなところか調べてから応募するようにしましょう。スカウトマンには要注意です。