空き家や別荘を宿として他人に貸す「民泊ビジネス」。
今や大手企業も参入するほど巨大市場と化していますが、今後もさらに増え続けるであろう外国人観光客をターゲットに、使っていない物件を所有する人には大注目の副業について書きたいと思います。
民泊とは
民泊とは、旅行者などがどこにでもあるような民家(転貸許可のある物件)に宿泊することです。
近年、国外からの旅行者が増えたことで需要が増加傾向にあるように、「ホテルや旅館もいいけど、日本の一般的な家に泊まってみたい」「古民家に興味がある」と話す外国人は多くいます。
宿泊費が公共の施設より比較的安価であるのも魅力の一つ。
温泉などがある観光地や、有名施設のある行楽地など、海外のみならず国内からの旅行者も多く来るような場所は特に民泊向けと言えます。
大手企業も続々参入
楽天やエアービーアンドビーなど、大手企業も続々と民泊施設を増やす意向を示しているとのこと。
やはり海外からの旅行者が非常に増えていることがその理由に挙げられます。
また、2020年には東京オリンピックが控えていることもあり、今後も民泊事業に参入する企業や、副業として始める人はさらに増えていくことが予想されます。
ホテル(宿泊施設)の数が足りていない?
人気の観光地「京都」では、訪日外国人の増加に対してホテルなどの宿泊施設が足りていないとのことで、中にはなんと予約するのに三ヶ月もかかったと話す外国人も。
もし京都近辺で宿泊できる物件を所有していればかなり狙い目かもしれません。
民泊を考えている方は人気観光地から優先して探してみましょう。
また、最近の旅行客の特徴として、物にお金を使うのではなく宿泊や食べ物などのサービスにお金を使う傾向があるそうです。
ディズニーランドを利用した人も
ディズニー好きの方はご存知の方も多いと思いますが、2016年6月にオープンした中国の「上海ディズニーランド」。
中国ではこのオープンに合わせて民泊事業を始めた人もいます。
ディズニーランド近くに民家を構え、国内からはもちろんのこと、海外からディズニーランドに遊びに来た人もターゲットにします。
室内はなんとディズニー一色。
まるで東京ディズニーランドのアンバサダーホテルを意識したような作りになっています(あくまで個人が頑張ったレベルですが)。
絵画からぬいぐるみなど、ディズニーファンなら普通のホテルよりもしかしたら民泊を選ぶかもしれません。
料金体系も一般的な宿泊施設とそれほど差はなく、一見儲かりそうな気がしますが、その実情はあまりよろしくないようです。
というのも、この民泊事業そのものに原因があるのではなく、ディズニーランドに原因がありました。
オープン当初こそ盛り上がりを見せましたが、中国国内ではその料金の高さからなかなか来場者が振るいません。
この民泊施設には初期費用をかなり掛けたとのことですが、世界中で愛されるディズニーランドがまさかガラガラとは想像だにしませんよね…
何かのオープンに合わせるような場合は、こういった事態があることも想定しておかなければいけません。
民泊詐欺には要注意!
観光客増加と共に一気に知れ渡った民泊ビジネスですが、まだ発展途上の市場であるが故に詐欺も横行しています。
民泊に限らず投資話には詐欺が付き物ではありますが、共通して言えるのが「相手の話を鵜呑みにしない」ということ。
あくまで参考程度に捉え、最終的な判断は調査に調査を重ねて自分で決めましょう。
「儲かりそうだから」で始めるのが一番危険です。
それが無料や数千円程度など、少額で始められるものであれば「なんとなく」で始めるのはアリです。むしろアフィリエイトなんかは考える前にまずはやってみることをおすすめします。
ですが、不動産など頭金だけでも数十万円と資金が必要になる副業は絶対に慎重にならなくてはいけません。



まとめ
クールジャパンとして海外から人気の旅行先として選ばれる日本。
上海ディズニーのように読みが外れると目も当てられませんが、今後需要の増加が見込めるこの民泊ブームに乗ってみてはいかがでしょうか。
それほど手間がかからなかったり、放置しているだけで収入が得られる副業は魅力的ですよね。

