長年勤めた会社をリタイアして自分のやりたい仕事で稼ぐ。そんな起業を目指す方の選択肢としてあるのが「キッチンカー」です。
個人でお店を経営する人の中には、キッチンカーを始めてから売り上げが5倍以上に伸びたという例もあります。
今回はキッチンカービジネスの具体例や稼ぎ方などご紹介します。
キッチンカービジネスとは
都内のお昼時にもなれば見かけることも少なくないキッチンカーですが、購入したことがある人もいるのではないでしょうか。
キッチンカーのような移動販売は基本的には店舗を持たず、軽トラなどに商売道具や食材を全て積み込み、移動を繰り返しながら商売をします。フードトラックとも呼ばれます。
具体的な種類に関しては後述しますが、このキッチンカービジネスはサラリーマンなどそれなりに社会人としての経験がある人が脱サラをして、第二の人生として始められるケースもあります。
利益こそ出すのが難しいと言われる移動販売ですが、少ない利益でも自分のやりたいことができるのは理想的な働き方です。
移動販売の稼ぎ方
移動販売の魅力は、固定客が付けば安定した収益を確保できることです。
移動を繰り返すと言いましたが、基本的には自分の住んでいる地域の特定の場所で決まった時間に販売を行うことが多いとされます。
定期的に同じ場所で販売を行えば会社の人や近所の人と顔なじみになるので、オフィス街や人が通りやすい道、あるいはスーパーの一角などに場所を借りて買い物ついでに寄ってもらうのが、固定客を作りやすい方法の1つです。
ニーズに応える
その土地のニーズに合った販売をすることも大切です。
例えば、人が集まりやすいレジャー施設(パチンコ店など)はあるけど飲食店が少ない場合、立って食べれる軽食などを販売すれば売り上げにも繋がりやすい可能性があります。
食事時やイベントが終了する時間などを狙って販売しましょう。
都内で勝負する
都内であればランチタイムを狙ってサラリーマンやOLをターゲットにすることができます。
同業者がいる場合は、メニューや価格競争に負けないようにしましょう。
というのも、気軽に食べられるもので高価なものを求める人はまずいません。どれだけ周りより低価格で提供できるかが重要になります。
トラックのデザインを工夫する
ただのトラックで販売するのではなく、人が集まりやすい、あるいは人の目を惹きつけるようなデザインにする工夫も必要です。
デザインに自信がなければプロのデザイナーに依頼するのもいいでしょう。先行投資として惜しまずお金をかけるのが大切です。
ココナラなどのアプリにも多くのデザイナーが在籍しています。
売るのは食べ物だけとは限らない
タイトルはキッチンカーとしていますが、移動販売をする人の中には、オリジナルキャラクターやTシャツなど、食事だけではなく関連グッズを考案して販売する人もいます。
キッチンカーでもそういったグッズを食べてくれた人にプレゼントしてみる、というのもお店を繁盛させる1つの方法です。
こんな移動販売がある
具体的にどのような移動販売があるのか。キッチンカーの例だけでなく、物を販売する例もいくつか挙げてみましょう。
焼き芋
秋の定番、石焼き芋です。
季節が影響する限定的なものになるため、移動販売の中ではあまり現実的ではない可能性があります。
ケバブ
秋葉原には定番のキッチンカーもあるケバブです。
比較的多国籍な料理は人気が高く、無難なメニューとも言えます。
花
軽トラなどに花を陳列させて販売します。
商品が花なので、どういった人に需要があるか、販売する場所はよく検討する必要があるでしょう。
野菜
野菜の移動販売は、農家の人が自分の畑で採れた野菜をトラックに積んで売っているケースがほとんどです。
販売場所は近隣にスーパーがない団地などが狙い目でしょう。
ピザ
自身の所有するトラックを改装しピザ窯を作る人もいます。
ピザに限らず、ケバブやクレープ、焼き鳥など専用の機械をトラックに積むケースは多くあります。
現実は厳しい?
キッチンカーのような移動販売は、始めのうちはほとんど利益がないと言われる商売です。
むしろしばらくの間は赤字経営になることを覚悟しなければいけない可能性があります。
そのため、意気揚々と移動販売を始めても僅か1年足らずで辞める人が多いのも現実です。
店を構えることに比べれば移動販売は低コストではありますが、しっかりとしたプランを練らないと成功させるのは難しいでしょう。
まとめ
田舎であればのんびり気ままに地域に愛される移動販売となれば、とても素敵な仕事ではないでしょうか。
都内で経営しているある飲食店の中には、あまり売り上げが良くなかったお昼の営業を辞めてオフィス街までキッチンカーを走らせたところ、わずか半年でお昼の売り上げが5倍以上になったとのこと。
また、売り上げがイマイチ伸びなかった焼きそばの移動販売をしていたという人は、思い切って方向転換し、魚中心の和食にしたところ大きく売り上げが伸びたという例もあります。
記事内で挙げた移動販売の例もほんのごく一部なので、興味がある方は一度どのような移動販売があるのか調べてみてはいかがでしょうか。