繁殖ビジネスの中でも特に人気が高まっていると言っても過言ではない「苔ビジネス」ですが、苔農家として規模の大きい苔ビジネスを始める人が増えていることをご存知でしょうか。
もはや笑いが止まらないほど儲かると言われるこのビジネス。
都会を離れて田舎で生活を考えている人にもおすすめの稼ぎ方をご紹介します。

苔で農業を始める人がいるとは驚きです。
笑いが止まらないほど儲かる?苔農家に転職する人たち
地方では「苔農家」と呼ばれる人たちがいて、自宅でフードパックくらいのサイズで栽培を始める人がいる一方で、農業レベルの規模で栽培をする人たちがいます。
なぜ苔だけに絞ってそれほどの規模で栽培するのか…その理由は至って簡単。
それだけ苔ビジネスが儲かるからです。
ある夫婦がこの苔農家をビジネスとして始めたところ、想像をはるかに超えるほど儲かり笑いが止まらないんだとか…
定年退職を迎えた老夫婦が苔農家を始めるケースがほとんどのようですが、中にはわざわざ苔農家になるために都心から地方へ引っ越す若者もいます。
苔ビジネスは余生をのんびりしながら収入を得たいシニアだけではなく、バリバリ稼ぎたい人にとっても魅力的なビジネスということが言えるでしょう。


その苔農家の方は具体的な年商こそ話しませんでしたが、相当儲けているとのことでした。
苔が欲しいのは個人だけじゃない!意外な買い手とは
「それだけ苔を大量に増やして本当にすべての苔が売れているのか?」なんて疑問に感じる人もいるのではないでしょうか。
景気に左右されず安定した需要があり、インテリア目的で購入する人が多いと言っても、それだけ苔農家のライバルがいたらバンバン売れるイメージが湧きません。
ですが、それでも売れているのは意外な買い手がいるためです。
工場が取引先!?苔を大量に買い取る
その買い手というのが「工場」です。
一見苔とはまったく結びつくイメージがありませんが、実はとある法律によって苔が必要になります。
それが『工場立地法』と呼ばれる法律で、それなりに大きな工場である場合、敷地面積の20%分を緑地化しなければいけない決まりがあります。
「欲しい」というより「必要だから」という理由で苔が買われるのです。
ちなみに苔が設置される主な場所は工場の屋上で、何もないところ一杯に苔が敷き詰められます。
それほど世話をする必要もなく、苔を設置することで断熱材の効果が得られるとのことで、空調費用も抑えることができたそうです。まさにメリットしかありません。

苔農家だけではなく工場にとっても苔様様ですね。
緑地化目的でさらに需要が高まる可能性
工場に限らず緑地化は様々なところで行われています。例えばあるのが、公園や街路樹、ビルの壁面や砂漠などです。
これだけいろいろな場所で緑地化が計画されていくと、それだけ苔に需要が生まれることになります。
それに加えて個人でも苔を購入する人はいるので、企業と個人それぞれに上手に販売していけば、苔農家で成功するのも夢ではありません。
苔農家の笑いが止まらないのも頷けるでしょう。
苔は作物の中でもずば抜けて増やすのが楽
苔ビジネスの魅力は単純に儲かることだけが理由ではなく、以前にも書きましたが、その手軽さが理由でもあります。そもそも湿気の多いところが苔だらけであることが繁殖の簡単さを物語っています。
実際に苔農家を営む夫婦は、自身が所有する湿気の多い土地に生えてきた苔を採集し、それをバラバラにちぎって専用のシートに蒔くだけです。
あとはシートを一箇所に並べておくだけで一年もすれば立派な苔へと成長するとのこと。
田植えも農薬も水やり(雨水で十分)も必要なく、一部育てるのが難しい種類はあるものの、基本的には放置でOKというのが苔ビジネス最大の魅力です。
他の作物より収益性も高い
苔は一般的な作物に比べても収益性が高くなります。
例えば同じ面積で米作りと比べた場合、その収入は多い時で10倍近くにもなるとのことです。
手間暇かける稲作に比べて収入面でもこれだけ差があるのも驚きではないでしょうか。
まとめ
苔は癒される目的以外でも、これだけ世の中で需要のあるビジネスです。
苔にとって最適な土地を自分のものにできれば、これだけ初期費用をかけずに稼げるビジネスはそうないのではないでしょうか。
苔は正しい増やし方もありますが(以下リンク内でもご紹介してます)、割と雑な方法でもすくすく育ってくれるので素人にもチャレンジしてみる価値があります。
ただ、規模が大きいと売れる状態に育つまで時間がかかるので、すぐにでも収入を得たい場合に向きません。定年退職した夫婦のように貯蓄に余裕があってじっくり取り組みたい人におすすめです。
ちょっとした副業だけではなく、農業に興味がある方は思い切って専業として苔農家を考えてみてはいかがでしょうか。



苔は景気に関係なく需要があるのも魅力です。