「なんでも屋」や「便利屋」と似たようなもので「御用聞き」と呼ばれる稼ぎ方があります。
依頼を受ければ基本的になんでも行うという点は同じですが、5分100円など料金体系が特殊なため利用する人が増えているとのこと。
今回は副業として今後注目が高まる「御用聞き」についてご紹介します。
注目の副業「御用聞き」とは
「御用聞き」とはその名の通り「用事を聞く」という意味で、荷物運びからトイレ掃除、庭の草むしりなど、その内容は様々です。
依頼者の7割をお年寄りが占め、特に力仕事を頼まれることが多いとのこと。
元々の依頼とは別に「これもついでにいいですか?」なんて追加で依頼されることもあるんだとか。
依頼料は?収入はどのくらい?
御用聞きを事業として起業したある会社のケースでは、以下のような料金体系をとっていました。
- ちょっとした内容【5分100円+出張料】
- 体力仕事や専門的な内容【5分300円+出張料】
本当にすぐ終わるような内容であれば数百円程度で依頼することができます。
逆に力仕事で数時間かかるような依頼だとそれなりの金額になります。
それでも、家具の移動やエアコンの掃除など、場合によっては正規の業者へ依頼するよりも安くなることがあるようですね。
これはお年寄りだけでなく利用してみたいという人も多いのではないでしょうか。
副業の観点から見ても、一度の依頼で5,000〜6,000円ほど稼げることもあるので、結構良い副収入にもなるかもしれません。
お年寄りが増えることで需要は拡大
この便利屋系の市場は今後需要が伸びる可能性が高い市場です。
というのも、前述したように依頼者の多くは高齢者。シニアの人たちです。
人口のほとんどが高齢者となれば必然的に依頼数も増えていくでしょう。
様々な分野で便利になってきた世の中ではありますが、それら最新サービスや最新機器に疎いのが高齢者でもあります。
そういった人たちは人力に頼る部分が大きいので、一度依頼を受けて良い印象を持ってもらえれば、高い確率でリピーターになってくれるのではないでしょうか。
どんな依頼があるの?
実際にどのような依頼があるのか。一部例を挙げてみましょう。
瓶の蓋が開けられない
体力仕事もそうですが、力が衰えて日常生活のちょっとしたことでも支障が出ている方は多くいます。
「瓶の蓋を開けてほしい」「ドアの立て付けが悪くて自分の力では開かない」など、一人暮らしや老夫婦の世帯では解決できないことが依頼されるため、力に自信がない人には少々難しい場合があるかもしれません。
スマホの使い方を教えてほしい
スマホやパソコンの使い方を教えてほしいというお年寄りはやはり多いとのこと。
「普段使ってるけど人に教えるほど詳しくないかも…」という人もいるかもしれませんが、そこはおそらく心配する必要はありません。
そもそも専門業者にしか分からないレベルのことを聞いてくるお年寄りはいません。
メールやメッセージアプリの使い方など、基本的な操作について教えてほしいという依頼がほとんどでしょう。
買い物に行ってきてほしい
足腰が弱ることでなかなかスーパーへ買い物に行くのがしんどい人もいます。
毎回片道数時間かけて買い物へ行く人もいるそうですね。
依頼募集の際は一工夫必要か
もし御用聞きを副業や事業として始める場合、大事になってくるのが「集客方法」です。
依頼者の多くがお年寄りとなればネット広告に大した効果は得られません。
パソコン操作を聞くような人が多い中、自身でネット検索して御用聞きまでたどり着く人は少ないからです。
そこであるのが、新聞の折込チラシやポスティング。
言わずもがな新聞を取るお年寄りは多く、いわば習慣でもあるのでネットに比べて高い効果が見込めます。
同時にポスティングも目に留めてもらえる可能性が高く、タイミングによっては直接話せる機会もあるかもしれません。
紙媒体を駆使すればより早い段階で認知してもらえるのではないでしょうか。
もちろんやらないよりかはやった方がいいので、ホームページによる依頼募集もかけるようにしましょう。
まとめ
このブログでは今後需要がありそうな副業や稼ぎ方をよく紹介しますが、利用する側はもちろん、副業としてもこの「御用聞き」を始める人は増えていくのではないでしょうか。
最初は分かりやすい簡単なチラシを作成してポスティングすれば、思った以上に助けを求める声があるかもしれません。
もし同業者が増えてきた場合、どれだけ良心的なサービスと料金設定にできるかが顧客獲得の分け目になってくるので、ご近所さん同士の口コミでも広がるくらい優良御用聞きを目指しましょう。
