出張シェフは儲かるのか、どのくらいの収入になるのか、個人が家政婦のように料理で稼ぐ副業について解説します。
時間にして3時間〜4時間程度で時給により報酬を得ますが、知名度や腕前によってはそれなりに稼ぐこともできます。
料理が好きで腕前を振るいたい人は参考にしてみてください。
料理の腕に自信がある人必見です。
出張シェフとは?どんなサービス?
出張シェフとは、依頼された場所に赴いて料理を作り提供するサービスです。
利用者は料理のジャンルから選んだり、特定のシェフを選んだり、お店レベルの味を自宅で楽しむことができます。
サービスが広く知られるようになってからは「自宅のキッチンでプロが料理している様子は新鮮!」「プロが自分のために出来立ての手料理を作ってくれるのはハマりそう!」と人気が高まり依頼が増えています。
パーティーや誕生日など、特別な日に利用する人も多く、事前にシェフと打ち合わせもできるため、アレルギーや苦手な食べ物があっても安心して利用できます。
そんな特殊な形で働く出張シェフは、一体どのくらいの収入があるのでしょうか。
出張シェフの収入
出張シェフの収入はそれほど稼げるものではなく、一般的なアルバイトやパートで働くのと変わりません。
たとえば1回3時間の出張をした場合、時給を1,000円と仮定すると一日の収入は3,000円になります。
週に2回、月に8回出張した場合、月収としてはおよそ24,000円になるでしょう。
ちょっとした副業程度の収入にしかなりませんが、自分の手料理で喜んでもらいたい人にとってはやりがいを感じるのではないでしょうか。
知名度のあるプロの料理人だと収入も破格
一般的には平均時給くらいの金額で働く出張シェフがほとんどですが、中には特殊なケースもあります。
ある45歳のプロの料理人は1回の出張で時給にして一万円近い金額になり、3時間働くだけで前述したパートレベルの1か月の収入を超えるとのこと(一人◯◯円の料金体系もあります)
もはやミシュランレベルのお店で働いた経験のある人に限った話だとは思いますが、出張シェフの仕事だけで毎月20万円〜30万円の収入になるのは魅力的ではないでしょうか。
また、プロの料理人だけが登録している専用の出張シェフサービスもありますが、そういうところで働く料理人の収入もそれなりのものになるでしょう。
利用者は裕福な家庭が多く、自宅でプロの味が楽しめると好評のようですね。
出張シェフになる方法は2通り
出張シェフになるためにはどうすればいいのか、具体的な方法を2つご紹介します。
興味がある人は参考にしてみてください。
個人(フリーランス)でやる
フリーランスとして個人でやることもできます。
たとえばすでに自分でお店を持っている場合、出張シェフのサービスを同時に始めてみるのもいいでしょう。
あらかじめ予約を受け付けてスケジュールを組むようにすれば、お店の営業に影響が出ることもありません。
お店がなくても、個人でSNSやホームページを使って出張シェフをすることができます。
信用や信頼がないうちはなかなか依頼もないかもしれませんが、興味を持ってもらえるようにどのくらい料理の腕前があるか実績や経歴をアピールするようにしましょう。
会社に所属する
プロの料理人ではない普通の人が出張シェフをやりたい場合は、個人で始めるよりどこか会社に所属することをおすすめします。
アマチュアを出張シェフ専門として雇ってくれるケースはほとんどありませんが、料理だけでなく掃除や買い出し、子供のおもりなども行う家政婦のような働き方で募集している会社はあります。
その場合は『家事代行』として募集をかけており、タウンワークやインディードなどでも普通に求人を見つけることができます。
時給は1,000円〜1,500円くらいが相場ですが、もし正社員で探すのであれば月給で20万円〜30万円で求人を出しているところもあります。
また、富裕層向けの家事代行サービスであれば、チップなど給与以外の部分で思わぬ収入もあるかもしれません。
主婦(主夫)が空いた時間で働くなら家事代行はおすすめ
主婦(主夫)が空いた時間に家事代行のアルバイトを始めるケースは将来的に増えていく可能性があります。
というのも、高齢化社会を迎える日本では自分で思ったように家事ができなくなる高齢者が増えるため、介護と同じく需要が高まっていく分野の一つです。
家事代行に必要なスキルや経験を働きながら磨いていくことで、体が動く以上は何歳まででも働くことができるでしょう。
実際に家事代行サービスは年齢制限を設けていないことが多く、それなりの家事経験とコミュニケーション能力があれば基本的に誰でも始められます。
利用者側も一度依頼して対応が良かった人は継続して依頼するケースも多いので、安定した副収入になりやすいのも魅力です。
どんなアルバイトで働こうか悩んでいる人は、ぜひ家事代行を検討してみてはいかがでしょうか。
出張シェフをするなら料理に関する資格取得も目指そう
アマチュアが個人で出張シェフを始めるのはなかなか簡単ではありませんが、それでも料理専門で依頼を受けたい場合、料理に関する資格取得を目指せば大きなアピールポイントになります。
たとえば料理に関する資格には以下のようなものがあります。
- 調理師免許
- 製菓衛生師
- 食生活アドバイザー
- フードコーディネーター
- 管理栄養士
民間資格もあげればもっといろいろありますが、やはり調理師免許を持っているかどうかは利用者にとって大きなポイントです。
料理好きな人と調理師免許や管理栄養士の資格を保有している人では、圧倒的に後者に依頼が来るでしょう。
子供を持つ親としても、子供に安全で栄養のある食事をさせたいと思うのが普通です。
まとめ
出張シェフは儲かるのか、どのくらいの収入になるのかなど、個人が料理で稼ぐ副業について解説しましたが、基本的に出張シェフで大きく稼げるのは高級なメニューを提供できるプロの料理人に限ります。
普通の主婦(主夫)やただの料理好きが出張シェフを始める場合は、ほとんどの場合は家事代行サービスに含まれる仕事内容の一部として料理を作る形になるでしょう。
時給の相場は一般的なアルバイトやパートと変わらない1,000円〜1,500円くらいなので、週2回〜3回のシフトで月の収入は5万円〜6万円が現実的な数字です。
利用者が対個人でリピーターも多いことを考えると、コンビニやスーパーのような不特定多数の相手をする接客業に比べてストレスが少ないのも魅力ではないでしょうか。
家事が好きな人には天職ではないでしょうか。