年金だけでは生活できなかったり、単純にまだ元気だから働きたいという人は世の中に多くいますが、やはり年齢による問題で「新しい仕事を探すのは難しいか…」と諦めてしまうことがあるかもしれません。
しかし!ある求人ではなんとも珍しい「シニア限定」で募集をかけるところがあります。
今回は企業がシニアを求める意外な理由をご紹介したいと思います。
還暦を迎えても働く国「日本」
日本といえば海外からもよく「日本人は働き過ぎだ」と言われてしまうくらいとにかく働くことが大好きな国です。
それは働き盛りの世代に限らず、「【日本は貯金貧乏】失敗を恐れずリスクを取る人間がお金を手に入れる」でも書いたように、長年勤めた会社を定年退職した後も働く人は少なくありません。
中には経済的理由で働きざるを得ない状況の人もいるのでしょうが、高齢になって働く際に考えるのが「年齢による壁」です。
もちろん企業としても年齢が高めの人より若い人を求めるのが一般的でしょう。肉体労働であればなおさらです。
ですが、ある驚きの求人を出す企業がありました。
求めるのは「シニア!」
驚きの求人というのが、「シニア歓迎」ではなく「シニア限定」という求人。限定なので若い人は対象ではありません。
この求人を出したのがとある製造業とのことで、内容はよくあるライン作業のようなもの。
実は最初こそ普通に求人を出したそうですが、これが思った以上に人が集まらず人事は相当頭を抱えたそうです。
そこで、あえて募集内容に書いたのが上でも書いた「シニア限定」でした。
すると…想定をはるかに超えて応募が殺到!
普通に募集した時は全く来なかった求人に対して、最終的に20人以上からの応募があったそうです。
なぜ?あえてシニアを募集する理由
しかしながら疑問に思うのが「なぜ若い人より年齢が高い人を求めるのか」ということではないでしょうか。
それにはとても合理的な理由がありました。
生活スタイルが合う
若い人が苦手とするのが「朝が早いこと」です。
早朝の5時や6時からの勤務を苦痛に感じて働くことを拒むケースは多く、前述した工場の業務も朝が早いことが募集に対して人が来なかった理由の一つでした。
一方、シニアの方といえば早朝から散歩したり運動していることも珍しくなく、朝早い勤務を苦にしないことが多いのです。
実際始業時間の一時間前から来る人もいるそうで、朝早くに目が覚めてしまうシニアにとっては理想的な働き方かもしれませんね。
シニア=ベテラン感
ある飲食店では厨房のスタッフにシニアを採用。
その理由は、客席から調理スタッフが見える際、シニアの人が調理していると「ベテラン感」があって安心するからとのこと。
確かに料理のプロや職人と言われると年配の人をイメージしますよね。
ただ、当然ですが飲食未経験であればその分みっちりと研修されるそうです。
若者が来ない業種
業界によっては若者が来にくいところもあります。
その一つが「僧侶」。お坊さんのことですね。
今お寺ではお坊さんが足りないとのことですが、定年退職後にお寺に勤める人もいるそうです。
シニアにしかできない仕事
シニア限定で募集されることがあるのが「芸能活動」です。
テレビCMなどではシニアを起用したい場合もあり、エキストラとして収入を得ることができます。
私自身もかつて芸能活動をしていた経験がありますが、やはり年齢は様々でした。
年齢制限がないので興味がある人にはおすすめです。
年齢学歴関係なし!工場専門求人サイト
年齢はもちろん、学歴やスキルも一切求めない工場系業務に特化した求人サイトもあります。
それが、工場・製造業専門の求人サイト【JobHouse】です。
よくある仕分けや梱包、ピッキングなどの軽作業で月収25万円以上。
さらに、日払いや週払いも選べておまけに寮まで用意と至れり尽くせりの求人ではないでしょうか。
黙々と淡々と働いて稼ぎたい人は工場での勤務をおすすめします。
まとめ
年齢が年齢だから働けないということは決してありません。
実際に「シニア限定求人」で検索をかけてみると、大手求人媒体でも多くの求人が掲載されています。
もちろん体力的であったり持病が原因で働けないこともあるとは思いますが、そうでなければ様々な業界が年齢など気にせず人材を募集しているということ。
また、高齢者の中には「家に一人でいるのが寂しい」と感じている人もいます。
そういった人にとっても、同年代が多く働くシニア限定の求人は魅力的ではないでしょうか。