管理人自身が本業としてIT企業で働きながら、単発で一日だけ引っ越しアルバイトをした時の体験談をご紹介します。
予定がない休みの日を有効活用するため副業として始めたのですが、これが想像以上に過酷な肉体労働でした。
支払われた日給額や仕事内容など、引っ越しアルバイトに興味がある人は参考にしてみてください。
引っ越しアルバイトをやってみた感想
引っ越しアルバイトのイメージといえば「きつい肉体労働」ですが、やったことのない人間には実際どれくらいキツいものかは分かりません。
私自身やってみる前はブラックなイメージしかありませんでしたが、やってみてもそのブラックなイメージは変わりませんでした。
とてもじゃありませんが、副業として続けようとは思えません。
朝は6時に事務所へ集合し、そこからトラックに揺られて現場へ向かい、1件目を終えたら休む間も無く2件目へ向かいます。
疲労は限界を超え、終わったのは22時過ぎです。
労働の対価として得られたお金は12,000円とプラスアルファでした。
正直な話、もらえた額などどうでもよく、それ以上にやる価値のないアルバイトだと痛感しました。
引っ越し業界は深刻な人手不足
過酷を極める引っ越し業界ですが、深刻な人手不足により募集をかけても全く人が来ないそうです。
ある会社では、今までは1回募集をかければ7〜8人は応募がありましたが、近年は3回募集をかけてもたったの1人しか来ないとのこと。
仮にその1人を採用できても、今回私が経験したように「1回だけで結構です」なんてことも十分考えられるでしょう。
引っ越しアルバイトのメリット
引っ越しアルバイトを副業にするメリットはあるのか。働いてみて思ったことを挙げてみます。
時給(日給)が高い
きつい肉体労働だからこそ時給額は他のアルバイトより比較的高くなります。
とは言っても、前述した私の勤務時間だと12,000円では全く割りに合っていません。
サンプルが1回しかないので違うケースももちろんあると思いますが、もっと短い時間(1件で終了など)でこのくらいの金額がもらえることもあるかもしれません。
ちなみに、引っ越しバイトは「日払い」か「月払い」か選べる場合があるので、すぐにお金が必要な人にとっては日払いが選択できるのは嬉しい点です。
体を動かしたい人には運動になる
「体を動かすのが大好き!」という人にはおすすめだと思います。普段からジムにも通って筋トレするような人であれば、作業自体もそれほど苦には感じないでしょう。
「運動不足だからちょっと体も動かせたら良いなぁ」くらいに思っている人にはおすすめしません。運動どころか身体を痛めて確実に本業に影響が出ます。
普段デスクワークで働いている私にはキーボードを打つことすら苦痛でした。
チップや差し入れがある
引っ越しバイトは「客からチップがある」なんて言われることがありますが、これは本当にあります。
私が働いたのはたった1日にもかかわらず、その日に頂いたチップは5,000円。スタッフの全員に配られました。
つまり、この日の収入はバイト代と合わせて17,000円ということになります。
チップを頂けたのは引っ越しを担当した2件の内1件でしたが、もう1件の方でも食事や飲み物などの差し入れがあったので食費もかかっていません。
同僚に聞いたところ、やはり客から何か差し入れやチップを貰えることは多いとのことで、これは引っ越しバイト最大の魅力だと思います。
引っ越しアルバイトのデメリット
次にデメリットを挙げてみましょう。
人間関係が最悪
あくまで1日しか働いていませんが、人間関係は最悪でした。いわゆるオラついた系の人種がやたらいます。
これ系の生き物が苦手な人は業務内容以上に相当キツいと思います。
怒号は当たり前のように飛び交い、何かミスをした人には下手したら暴力もありそうな雰囲気でした。
考えて行動しているようには見えず、人間というよりはまるでサルやゴリラに近い生き物に感じるでしょう。
身体を痛める
メリットで運動になると言いましたが、それは前述した通り普段から鍛えている人間に限ります。
私のようにデスクワークを本業にしている人間がやれば確実に身体は悲鳴をあげます。
重たい家具はいくつも運びますし、エレベーターがないアパートはもはや筋トレ以上にきついものです。
今までに感じたことのない筋肉痛は2週間近くも治らず、普段の生活に大きな支障をきたしました。
まとめ
引っ越しアルバイトは過去やったバイトの中でもトップクラスにきついものでしたが、やはりバイト代だけではなくプラスアルファの収入を得られるのは他のバイトにはない大きな魅力です。
また、チップやおひねりだけではなく、場合によっては怪我をすることもあると思いますが、そうなると「労災が認められて見舞金が出る」なんてこともあります。
私の場はその1回が相当きついものでしたが、会社や現場によってはそれほど過酷ではない場合もあるかもしれないので、興味がある人は単発でやってみてはいかがでしょうか。