闇バイトに手を出す人間が頭悪い理由を5つご紹介します。
SNSを通じて若者ばかりがなぜやるのか、一度でもオレオレ詐欺(特殊詐欺の受け子)やたたきの犯罪行為に手を染めてしまうと、捕まるまで脅迫されてしまい抜け出すことはできません。
今回は闇バイトに手を出すとどれほどのリスクがあるか解説します。
信じられないことに世の中には闇バイトを正当化する人間もいます。
闇バイトとは?なぜ手を出して捕まる若者が後を絶たないのか
闇バイトとは、その名のとおり法的な問題があったり社会的に認められない非正規のアルバイトを指します。
典型的な例としてあるのが、オレオレ詐欺やタタキと呼ばれる強盗行為、無許可営業の風俗店や違法賭博の斡旋、さらには個人情報の売買など、犯罪に直結または関わりのあるものが含まれます。
これらのバイトは一見すると高収入を得られる魅力的な条件が提示されることが多く、特に10代や20代の若者たちを惹きつけます。実際に逮捕された年齢も7割以上が若者というデータもあります。
一体なぜここまで若者たちは法に触れるリスクを知りつつこのようなアルバイトに手を出すのか。
一つの大きな要因は経済的な苦しさです。多くの若者が学費や生活費を稼ぐためにアルバイトをしますが、普通のアルバイトでは時給が低いために、十分な収入を得ることができません。こうした状況が高額を謳う闇バイトに流れやすくしています。
捕まるリスクを背負う理由は、短絡的な判断力にもあります。発達途上にある若年層はリスクを恐れるよりも目先の利益を優先することが少なくありません。記録上も、SNS上やネット上の求人を通じて、不確かな情報に基づき突発的に参加する場合が少なくないのです。
SNSやネット上では若者同士のネットワークで情報が広がり、警察の捜査が及ばないほど巧妙な方法も出現しています。このような状況が、闇バイトの存在を若者たちにとって身近なものにしていると言えるでしょう。SNS上でも警視庁のアカウントが注意喚起しています。
ゲームのように人生はリセットできない
「何かあったらやり直せばいいや」なんてことは、通用しません
闇バイトなどで逮捕され、人生の貴重な時間を無駄にしないよう、今、この時、この瞬間を大切に生きよう! pic.twitter.com/zVpwSPzi3R— 警視庁生活安全部 (@MPD_yokushi) September 11, 2023
これだけ注意喚起しているにもかかわらず若者が闇バイトに手を出して捕まるケースが後を絶たないのは、社会が抱える経済的な格差や情報リテラシーの問題が密接に関連しています。
社会全体がこうした問題への認識を深め、対策を強化することが求められるでしょう。
闇バイトに手を出す人間が頭悪い理由5選
若者は判断力が成熟しておらず発達途上にあると言いましたが、それでも普通の若者は闇バイトなんてものには手を出しません。闇バイトに手を出してしまう人間が頭悪い理由を5つご紹介します。
これら事実を知りながら闇バイトに手を出す人間は非常に浅はかで頭が悪いと言えるでしょう。
捕まれば一生前科は消えない
闇バイトは犯罪行為で報酬を得るものなので、当然続ければいつか捕まります。
ご存知の人も多いと思いますが、捕まればその犯罪履歴(前科)が消えることは一生ありません。
一度前科がつくと、前科がついた事実は一生消えることがありません。前科は本籍のある市区町村に一定期間、犯罪人名簿として記録が残り、事務手続きのための内部資料として使われます。
生きている以上、どれだけ罪を償おうが「前科者」「犯罪者」として一生世間から後ろ指を指されます。
それに加えて、今ではスマートフォンの普及で誰でも簡単に高画質の動画を撮影することが可能で、中には闇バイトで取り押さえられた大学生の顔がバッチリ映ってSNSで拡散されたこともあります。もちろん以下のように報道されて顔と名前が公開されることもあります。
「家に電話させてほしい」逃亡中の指名手配犯が逮捕される瞬間 “闇バイト”で「指示を受けてやった」 南相馬市強盗殺人未遂 #FNNプライムオンライン #イット https://t.co/iGqjnSAGpR
— FNNプライムオンライン (@FNN_News) March 21, 2023
この若者はデジタルタトゥーとして刻まれ、もうまともな人生を歩むことはできないでしょう。
ちなみに「いつか捕まる」と言いましたが、たとえばタタキ(強盗)を例にするとその検挙率は約99%です。まず捕まります。
実際にテレビのニュースで流れる闇バイトの強盗事件では、数日後に犯人が捕まったニュースがすぐ流れますが、逃げ切ることはほぼできないことがわかります。
親族の人生も変えてしまう
闇バイトは失敗しても自分だけが捕まるのならいいと思っている人もいるかもしれませんが、捕まるのは当人だとしても、親族や周りの人間の人生も変えてしまいます。
前科者が一生後ろ指を指されるように、身内に犯罪者がいれば「あそこの息子さん闇バイトで強盗して捕まったらしいよ…」なんて一生言われ続けるのです。
実際に身内が犯罪に手を染めたことで職を失ったり、最悪のケースでは命を絶ってしまった人もいます。
周りを巻き込むことも考えずに闇バイトに手を出す短絡さは、まさに頭が悪いと言えるでしょう。
一生をかけて被害者へ弁済する
オレオレ詐欺など特殊詐欺の受け子をして捕まった場合、被害者への被害弁済が待っています。
実際に過去捕まった受け子の中には、多額の返済を両親が強いられているケースもあります。
彼女はいま両親のサポートを受けながら、被害者への弁済を行っています。闇バイトで稼いだのは約50万円ですが、その3倍の150万円をこれまでに支払っています。
おまけに初犯でありながら懲役2年8か月とかなり重い罪となりました。
中には被害者が怒りからか弁済を受け取らないケースもありますが、闇バイトに手を出した人間はどこまでも落ちていきます。
使い捨ての駒でしかない
闇バイトに手を出す若者は基本的にすべて捨て駒です。捕まっていいと思われて利用されています。
貴金属店などで白昼堂々の犯行を行う若者がいたりしますが、前述したように強盗の検挙率は99%なので捕まります。
そしてそんな捕まる可能性の高い犯行を指示役がするわけがなく、どうでもいい捨て駒になる若者を闇バイトとして探しています。ワンチャン盗品が流れて自分のお金になればラッキーで、自分さえ美味しい思いができればあとはどうでもいいのです。
このように誰がどう見ても使い捨ての駒であることがわかるのに、それでも闇バイトに応募してしまうのは頭が悪い以外にありません。
捕まるまで脅迫されて逃げられない
一度闇バイトへ応募して個人情報を渡してしまうと、捕まるまで犯罪グループから解放されることはありません。
前述した初犯で実刑を受けた受け子も「もうやめたい」と懇願しても「やめたら家族に危害を加える」と脅され、結局捕まるまで何件も犯罪を重ねることになりました。
闇バイトは「急な出費があるから一回だけやりたい」なんてことが通用するものではなく、犯罪グループに個人情報を渡してしまった時点で逃れることができないものです。
中には「闇バイトとは知らなかった」なんて供述する犯罪者もいますが、そもそもネット上で顔も名前もわからない相手に個人情報を渡す時点で、どう考えてもおかしいと判断できるのが普通の人間でしょう。
ネット上には闇バイトを正当化する信じられない声も
闇バイトに手を出す人間は例外なく頭が悪いと言えますが、調べてみるとネット上では信じられない声があったりします。
なんと闇バイトを正当化する書き込みで、その内容は「時給1,000円程度で命を売るお前らのほうが頭が悪い」というものです。
捕まりさえしなければ効率良く大きなお金が稼げて次のステップに進めるというのが言い分らしく、人から奪い取ったお金で自分でビジネスを起こして一発逆転を図るとのこと。
犯罪行為を正当化し、あまつさえ真面目に働く人間をバカにした内容は見るに堪えません。頭が悪くなるとここまで歪んだ考え方になるのかと絶句しました。
当たり前ですがいかなる理由があっても犯罪行為を正当化することはできず、捕まらずに美味しい思いをしている人間がいるかとかそういう問題ではありません。
また、日本人はリスクを取らないのがダメだ的な口調でしたが、「リスクを取る」の意味を履き違えている点もあまりにも頭の悪さが滲み出ているのがわかります。ビジネスにおいてリスクを取るとはそういう意味ではありません。
もし周りに闇バイトに手を出そうとしている人や、このように歪んだ思考の犯罪者予備軍がいたら、正しい人の道へ戻してあげましょう。
まとめ
闇バイトに手を出す人間が頭悪い理由を5つご紹介しましたが、普通のまともな人間は「闇バイトをしてみようかな」なんて一瞬でも頭をよぎりません。
人生が終わるのは自分だけではなく、親族や一緒に住む恋人など、周りの人間の人生も変えてしまいます。
たかが数万円や数十万円程度の目先のお金のために、一か八かですらない99%捕まる犯罪行為に手を出すのは、あまりにも頭が悪いという他なりません。
犯罪とは無縁で真面目に生きる人生が良いに決まっているでしょう。
真面目が一番です。