人が集まる場所やイベントなどに合わせて活動する「大道芸人」ですが、彼らは一体どのくらいの収入があるのか。
今回は大道芸人の気になる懐事情についてご紹介します。
大道芸人をこれから目指してみようと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

なかなか収入の予想がつかない職業ですよね。
どうやって稼ぐ?大道芸人の稼ぎ方について
大道芸人の古くは紙芝居が発祥とも言われており、大道芸人は路上などで人を惹きつけるパフォーマンスを行い、それを見たお客さんから投げ銭を貰うことで生計を立てています。
路上限定ということでもなく、公演に呼ばれれば全国各地の施設などでパフォーマンスをすることもあり、その場合の収入は投げ銭ではなく出演料という形で収入を得ます。
公演に呼ばれるためにはそれなりに実績が必要になるため、何かしらコンテストや大会などで入賞して名前が売れることでもその可能性が広がります。

人気になるにはどのようなパフォーマンスをするかも重要です。
大道芸人の具体的な収入例
実際に大道芸で食べている人は、路上や公演でのパフォーマンスでどのくらいの収入を得ているのでしょうか。
路上においては人やイベント、または場所により大きく変わってくるので一概にどのくらいとは言えませんが、公演に関しては相場があります。
一回の出演料は大体10万円〜15万円が相場とのこと。
やはり路上の投げ銭よりかは、公演などに呼ばれた方が収入は高くなるようで、そこを目指して活動している大道芸人も少なくありません。
毎月2回〜3回の公演依頼が安定してもらえれば、それだけで食べていくこともできるでしょう。
ただ、実際のところそう上手くはいかず、声がかかるほどの大道芸人はごく一部です。ほとんどの場合は路上パフォーマンスをメインに稼ぐことになります。
そのため、大道芸人の多くは本業の傍らアルバイトもしているのが現実です。

路上パフォーマンスも週末に限られるなど、毎日できるものではありません。
大道芸人は体が資本のリスクがある
余程の理由がない限り、大道芸人を目指すのはかなりリスキーなことです。とても「なんとなく面白そうだからやってみたい」で食べていけるものではありません。
というのも、付け焼刃のような簡単な芸で稼ぐのは当たり前ですが難しく、かと言って芸が難しければ難しいほど失敗のリスクがあります。
その上テレビ番組などのメディアやYouTubeでも驚くようなパフォーマンスはいくらでも見ることができるため、目が肥えている人も多くいます。
実際私も大道芸人が失敗をして変な空気になった様子を見たことがありますが、あれは芸の腕だけではなく、メンタルの強さや機転を利かした話術なんかも必要になってくるでしょう。
そして何より、大道芸人は年齢の壁があるのも大きなリスクです。
年齢の壁と言ってしまうとプロのアスリートもみんなそうだと思われるかもしれませんが、アスリートはそもそも現役時代に稼ぐ金額が違いますし、引退してもスポンサー契約やタレントで芸能界入り、経験を活かしたコーチの仕事など、いくらでも稼ぎ方があります。
一方大道芸人の場合、ケガや年齢により芸ができなくなるとその時点で無収入です。パフォーマンスができなくなれば詰みます(肉体労働の多くはそうですが)。
好きなことを仕事にするのは素晴らしいことだとは思いますが、「大道芸を一生の仕事に」なんていうのは、ごく一部の成功者を除いて基本的に非現実的と言えるでしょう。

大道芸ができる身体能力があるのなら、それこそ何かスポーツの世界を目指した方が良さそう。
現実的に大道芸人で稼ぐのは難しい!収入の柱は別で考えよう
そもそも稼ぐために「大道芸人になろう」と考える人はおそらくほとんどいないでしょう。目の前にいる大勢の人を喜ばせて拍手喝采をもらうことにやりがいを感じて始めたようなケースが大半かと思います。
ですが、生きていくためにはお金が必要なのも事実で、ましてや養う家族がいればなおさら収入面は無視できません。
収入は厳しいけど大道芸人をやってみたい場合は、大道芸人をやりながら並行して副業もしましょう。
具体的には、芸以外の時間をブログの執筆やYouTubeに動画投稿するのも一つの方法です。
ジャグリングやディアボロなどのコツを指南する記事を書いたり、凄技を披露する動画を投稿してもいいでしょう。ついでにブログ内や動画内でパフォーマンス予定の場所やイベントの告知をすることもできます。
大道芸の収入が軌道に乗らなくても、ブログからアフィリエイト収入やYouTubeの広告収入が発生すれば、それだけで心に余裕もできます。
アフィリエイトのようなネットビジネスは、本業が何であってもいくらでも応用が効く理想的な副業です。大道芸に限らず何かやりたいことや夢がある人は始めてみましょう。

収入源は複数作っておくことで、一つのことが失敗してもすぐにやり直せます。
まとめ
名前が売れて全国の公演界に引っ張りだこにされるような大道芸人はほんのごく一部で、ほとんどの場合は大道芸人一本で稼ぐのは非常に厳しいのが現実です。
大道芸人として食べていくなら、他にもアルバイトをしたりブログやYouTubeを活用したり、何かしら副業(サイドビジネス)を始める必要があるでしょう。
中には生涯現役で大道芸人を続けている人もいますが、その人は高齢にもかかわらず、芸の収入と年金があるのでなんとかやっていけるとのことでした。
夢に向かって頑張るのは素敵なことですが、元々ある程度の収入や資産のある人が趣味も兼ねて始めるものと言えるでしょう。



副業の調査をしても「週末に副業で大道芸人をやっている」なんて人は見たことがありません。