大道芸人の収入(年収)はどのくらいあるのか、大道芸人一本で食べていけるのか解説します。
今回はなかなか知る機会がない大道芸人の懐事情についてご紹介します。
仕事内容や投げ銭の相場についてもまとめるので、副業にして稼げるのか気になる人は参考にしてみてください。
収入の予想がつかない職業ですよね。
大道芸人の仕事内容や稼ぎ方
大道芸人の古くは紙芝居が発祥とも言われており、大道芸人は路上などで人を惹きつけるパフォーマンスを行い、それを見たお客さんから投げ銭を貰うことで生計を立てています。
路上限定ということでもなく、公演に呼ばれれば全国各地の施設などでパフォーマンスをすることもあり、その場合の収入は投げ銭ではなく出演料という形で支払われます。
公演に呼ばれるためにはそれなりの実績が必要になるため、何かしらコンテストや大会などで入賞して名前が売れることでもその可能性が広がります。
大道芸の種類
大道芸のパフォーマンスにはどんな種類があるのか、以下にいくつかご紹介します。
- シガーボックス
- ディアボロ
- ローラーバランス
- 手品
- アクロバット
- バルーン
- エアリスト(空中芸)
- パントマイム
- スタチュー
- ジャグリング
ザッとあげただけでもこれだけの種類の大道芸があります。特にディアボロやジャグリングはメジャーなので、実際に路上パフォーマンスで見たことがある人も多いのではないでしょうか。
ローラーバランスとジャグリングを組み合わせた芸などもあり、その難易度が高ければ高いほど注目も浴びて収入面に期待できます。
広く浅く練習するよりかは、どれか一つの練度を高めたほうが稼げるようになるでしょう。
人気になるにはどのようなパフォーマンスをするかも重要です。
年収100万円もいかない?大道芸人の具体的な収入例
実際に大道芸で食べている人は、路上や公演でのパフォーマンスでどのくらいの収入を得ているのでしょうか。
路上においては人やイベント、または場所により大きく変わってくるので一概にどのくらいとは言えませんが、公演に関しては相場があります。
一回の出演料は大体10万円〜15万円が相場とのことなので、仮に毎月2回〜3回の公演依頼が安定してもらえれば、それだけで食べていくこともできるでしょう。
やはり路上の投げ銭に比べれば公演などに呼ばれたほうが収入は高くなるので、そこを目指して活動している大道芸人も少なくありません。
特にイベントごとが増える年末年始や夏休み期間は大道芸人にとって稼ぎ時と言えるでしょう。
ただ、実際のところそう上手くはいかず、声がかかるほどの大道芸人はごく一部です。ほとんどの場合は路上パフォーマンスをメインに稼ぐことになります。
そのため、大道芸人の多くは年収にして100万円にも届かないことがあり、本業の傍らでアルバイトもしているのが現実です。
路上パフォーマンスも週末に限られるなど、毎日できるものではありません。
大道芸人でどれだけの人が食べていけるのか
余程の理由がない限り、大道芸人を目指すのはかなりリスキーなことです。とても「なんとなく面白そうだからやってみたい」で食べていけるものではありません。
当たり前ですが付け焼刃の芸で稼ぐのは難しく、かといって芸が難しければ難しいほど失敗のリスクは高くなります。
また、テレビ番組などのメディアやYouTubeでも驚くようなパフォーマンスはいくらでも見ることができるため、目が肥えている人も多くいます。
実際私も大道芸人が失敗をして変な空気になった様子を見たことがありますが、あれは芸の腕だけではなく、メンタルの強さや機転を利かした話術なんかも必要になってくるでしょう。
そして何より、大道芸人は年齢の壁があるのも大きなリスクです。
年齢の壁と言ってしまうとプロのアスリートもみんなそうだと思われるかもしれませんが、アスリートはそもそも現役時代に稼ぐ金額が違いますし、引退してもスポンサー契約やタレントで芸能界入り、経験を活かしたコーチングなど、いくらでも稼ぎ方があります。
一方大道芸人の場合、ケガや年齢により芸ができなくなるとその時点で無収入です。パフォーマンスができなくなれば詰みます(肉体労働の多くはそうですが)
好きなことを仕事にするのは素晴らしいことだとは思いますが、「大道芸を一生の仕事に」なんていうのは、ごく一部の成功者を除いて基本的に非現実的と言えるでしょう。
高い身体能力があるのなら、それこそスポーツの世界でトップを目指した方が良さそうです。
大道芸人一本で稼ぐのは厳しい!収入の柱は別で考えよう
そもそも稼ぐために「大道芸人になろう」と考える人はおそらくほとんどいないでしょう。目の前にいる大勢の人を喜ばせて拍手喝采をもらうことにやりがいを感じて始めたようなケースが大半かと思います。
ですが、生きていくためにはお金が必要なのも事実で、ましてや養う家族がいればなおさら収入面は無視できません。
収入は厳しいけど大道芸人をやってみたい場合は、大道芸人をやりながら並行して副業もしましょう。
具体的には、芸以外の時間をブログの執筆やYouTubeに動画投稿するのも一つの方法です。
ジャグリングやディアボロなどのコツを指南する記事や大道芸関係の記事を書いたり、YouTubeでは凄技を披露する動画を投稿してもいいでしょう。ついでにブログ内や動画内でパフォーマンス予定の場所やイベントの告知をすることもできます。
大道芸の収入が軌道に乗らなくても、ブログからのアフィリエイト収入やYouTubeの広告収入が多少でもあれば、それだけで精神的にも余裕ができます。
アフィリエイトのようなネットビジネスは、本業が何であっても応用が効く理想的な副業です。大道芸に限らず何かやりたいことや夢がある人は並行して始めてみましょう。
収入源は複数作っておくことで、一つのことが失敗してもすぐにやり直せます。
まとめ
大道芸人の収入事情について食べていけるのか解説しましたが、名前が売れて全国の公演界に引っ張りだこにされるような大道芸人はほんのごく一部で、ほとんどの場合は大道芸人一本で稼ぐのは非常に厳しいのが現実です。
大道芸人として食べていくなら、他にもアルバイトをしたりブログやYouTubeを活用したり、何かしら副業(サイドビジネス)を始めるのがおすすめです。
中には生涯現役で大道芸人を続けている人もいますが、その人は高齢にもかかわらず、芸の収入と年金があるのでなんとかやっていけるとのことでした。
夢に向かって頑張るのは素敵なことですが、元々ある程度の収入や資産のある人が趣味も兼ねて始めるものと言えるでしょう。
また、変わった職業の収入に興味がある人は以下の記事も参考にしてみてください。
副業の調査をしても「週末に副業で大道芸人をやっている」なんて人は見たことがありません。