ハーブ農家は年収がどのくらいあるのか、儲かる植物の副業について稼げる金額などを徹底解説します。
ハーブに興味がある初心者の人は、始め方や販売方法、付加価値の高め方などをぜひ参考にしてみてください。
独特な香りによる癒し効果や料理を美味しくする食材として人気が高く、常に需要があるのが魅力です。
自宅の庭をハーブ畑にする人も増えています。
ハーブ農家とは?初心者でも始められる栽培ビジネス
ハーブ農家とは、料理や健康、美容など、様々な場面で利用されるハーブを専門に栽培する農家のことです。
ハーブの需要はナチュラル志向の高まりと共に増加傾向にあり、市場は拡大を続けています。ハーブは成長が早く、限られたスペースでも栽培可能なため、農業経験が少ない人でも栽培ビジネスを始めやすいのが特徴です。
栽培の一例として、バジルやミント、ローズマリーなどの人気ハーブは、プランターやベランダなど小規模なスペースでも育てることが可能です。これらは都市部でも需要があるため、地方だけでなく都市近郊での栽培が注目されています。
始める際は、まずハーブの種類と特性を学び、適したハーブを選ぶことが大切です。土質や環境に応じてハーブの種類を選定し、生育条件や収穫後の扱い方についても知識を深めましょう。
ハーブの選定と共に市場調査も行い、どのハーブが需要があるのか把握することも成功につながります(おすすめのハーブの種類については後述します)
栽培にあたり、有機栽培や無農薬栽培を行うと、消費者の健康志向に訴えることができるため商品価値を高めることができます。
また、ハーブを使った加工品を自身で開発し、オリジナリティある商品を市場に提供することもハーブ農家としての可能性をさらに広げる手段となります。
ハーブ農家は栽培技術や市場のニーズを理解することが成功の鍵となるので、持続可能なビジネスモデルを構築し、生産者としての魅力を高め、多くの人々に喜ばれるハーブ栽培ビジネスを展開することができるでしょう。
ちなみにハーブのように食べられる植物の中には『エディブルフラワー(食用花)』というものもあり、エディブルフラワーの専門農家として稼ぐ人もいます。詳しくは以下の記事でまとめています。
ハーブ農家の年収は高い?低い?どのくらい稼げるのか
ハーブ農家の年収は、栽培するハーブの種類、規模、販売方法、経営の効率性などによって異なります。日本国内では農業全体の平均年収が約300万円と言われていますが、ハーブ農家専業での収入は幅があり、100万円未満から数百万円というケースがしばしば見られます。
ハーブ農家を本業として行う人がいる一方で、副業としてハーブ栽培を行う農家も少なくありません。
特有な事例として、ハーブの中でも需要が高く高価であるメディカルハーブを専門に栽培し、加工商品へと展開している農家は高収入を得ることがあります。
その場合、年収は500万円を超えることも珍しくなく、中には1,000万円以上稼ぐ農家も存在します。ただしこれはあくまで成功例であり、その道のりは決して容易ではありません。
ハーブ栽培には手間がかかる上に栽培技術や品質管理も大切で、良質なハーブを提供するためには常に市場のニーズを把握し、適切な品種選びと栽培方法の研究が必要です。
ハーブ農家が経営を成功させるためには、農業だけにとどまらず、加工や販売のノウハウも必要なので、アグリビジネス(農業を中心とする幅広い経済活動)として見た時、多角的なビジネスモデルを構築することで年収を大幅に増やすことが可能でしょう。
そのためには時間と努力を惜しまず、市場の動向を敏感に察知し、消費者の嗜好に合った製品開発を行うのが大切です。
ハーブ農家を始める方法
ハーブ農家は土地選びから始める必要があり、日当たりが良く、風通しの良い場所が最適で、ハーブの種類によっては砂っぽい土壌や排水の良い土地が求められます。
前述したように、消費者は有機栽培や無農薬に対する関心が高いため、オーガニックの認証を取得することも一つの目標にしましょう。
ハーブ栽培に適した土壌を準備したら、種蒔き・苗の植え付け・水やりといった作業に取り掛かります。ハーブは種から育てることも苗から育てることも可能ですが、育成スピードや初期投資の大きさに差があるため、最初にしっかりと事業計画を明確に立てていきます。
さらに、ハーブティーやアロマオイル、ハーブボールなど、加工品の製造・販売を行うことで収益を増やすことができます。加工に必要な設備や技術、衛生管理のノウハウは栽培だけではなく、事業の多角化を図る上で重要となってくるでしょう。例として、ハーブボールの作り方については以下の記事も参考にしてみてください。
栽培したハーブの販売方法
栽培したハーブの販売方法は、地元のレストランやカフェ、マーケットに卸すことから始め、徐々に販売範囲を広げていく戦略が効果的です。
それに加えてオンラインでの販売も一般的になっているため、ウェブサイトの構築やSNSを利用したマーケティングも行い、幅広い人に認知してもらうことを目指しましょう。
また、メルカリなどのフリマアプリを活用して自分が栽培したものを販売する農家もいます。
売り上げをアップさせるコツの一つとして、デザイン性のあるパッケージやブランディングを施すことにより、さらに高い付加価値をつけることができます。
初心者におすすめのハーブの種類
初心者がハーブ栽培を始める場合、育てやすさと用途の幅広さが求められます。多くの場合、耐久性が高く手間が少ない種を選ぶことが重要で、たとえばハーブで有名なミントは強健で成長が早いため、ほぼ手入れ不要で育ちます。適度な水やりと日光があれば、ミントはあっという間に茂り、料理やハーブティーに活用できるでしょう。
他にはバジルも順応性が高く、葉を摘むことでさらに生育を促すことができるため、初心者にはおすすめのハーブです。暖かい環境を好み、肥沃な土壌と適度な水分を与えることで、風味豊かな葉を提供し続けます。イタリア料理やサラダ、ペストソースなどにも使えます。
ラベンダーはその美しい花とリラックス効果のある香りで知られており、少々乾燥した環境を好むことから、水の管理が比較的容易です。ストレスを感じることなく栽培を楽しめ、アロマテラピー用のオイルやポプリなどにも加工可能です。ポプリに興味がある人は以下の記事を参考にしてみてください。
ローズマリーも乾燥に強く育てやすいハーブとして初心者におすすめで、日光が豊富な場所を好み、過度の水やりを必要としないため、忙しい人にも適しています。肉料理の風味付けやハーブティーとしても楽しめます。
これらのハーブは成長の過程を目で見て楽しむことができ、また収穫してすぐに日々の料理に役立てられる実用性を持ち合わせています。
本格的な農家として始める場合は栽培ガイドやそれぞれのハーブについての書籍に目を通し、栽培方法のポイントを押さえつつ始めましょう。ハーブの世界は新たな発見と楽しさがあふれており、初心者でもすぐに成果を感じることができるのが魅力です。
また、初心者におすすめのハーブの種類がもっと知りたい人は、以下の記事で詳しく解説しています。
まとめ
ハーブ農家は年収がどのくらいあるのか、儲かる植物の副業について稼げる金額や始め方を解説しましたが、年収100万円未満でまだ稼げていない農家もあれば、メディカルハーブなどを専門的に育てて年収が1,000万円を超える農家までさまざまです。
安心安全なハーブを育てて販路を確保すれば安定して稼ぐことは可能であり、植物の栽培自体が初心者でも育てやすいのがハーブの特徴なので、興味がある人にはおすすめのビジネスの一つと言えるでしょう。
また、ハーブ農家ほどの規模ではなく、個人がベランダなどのスペースを使って行うハーブ栽培を始めたい場合は、以下の記事を参考にしてみてください。
それなりの庭や土地があればハーブ農家は魅力的です。