ブルーベリーを栽培して増やし、副業にして稼ぐ方法をご紹介します。
病害虫に強く初心者でも育てやすいとされているブルーベリーですが、その鮮やかな青紫色の実は、生食だけでなくジャムなど加工品にも使われています。
そんな手軽に楽しめる小果樹として人気が高いブルーベリーの栽培は、副業としても注目されています。
ブルーベリーが好きで繁殖ビジネスに興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
ブルーベリーの栽培が副業に向いている理由
ブルーベリーが繁殖ビジネスに向いている理由をご紹介します。
主な理由として5つあります。
栽培が比較的容易であること
北アメリカ原産のブルーベリーは、果樹の中でも病害虫に強く農薬を使用する頻度も少なくて済みます。
基本的な手入れを怠ならければ長い間果実をつけてくれるため、栽培しやすい果樹です。
また、露地栽培だけでなくポット栽培や養液栽培などの栽培技術も確立されているので、農業が未経験でも取り組みやすいというメリットもあります。
ブルーベリーの実の商品価値
ブルーベリーの果実には、ビタミンや亜鉛、ポリフェノールの一種であるアントシアニンなどの栄養素が豊富に含まれています。
アントシアニンは熱に強く加工しても変化が少ないという特徴があり、昨今の健康志向の高まりから注目されている成分です。
そのため、ブルーベリーには高い商品価値があると言えるでしょう。
苗木販売も可能
ブルーベリーは観賞用としてガーデニングなどでも人気が高く、苗木で販売することも可能です。
食用としてだけでなく、観賞用として価値があるのもブルーベリーの魅力です。
観光農園という手段
果実が実るまでには数年の時間が必要になる果樹栽培ですが、実が安定してなり始めたら観光農園として稼ぐことができるのがブルーベリー栽培の魅力の一つです。
ブルーベリーの収穫は実が小さいため手間がかかるものですが、お客様に収穫を楽しんでもらう観光農園であれば、収入を得ながら収穫の手間を省くこともできます。
休耕地の活用
農業の継承者が減少し全国各地に休耕地が増えているので、ブルーベリーはまさにその状況にも合っていると言えます。
日当たりの良い場所を好むブルーベリーは、できれば広い農地で栽培したいものなので、休耕地の活用にも繋がります。
品種を選ぶコツ
ブルーベリーを栽培する上で、品種を選ぶコツについて解説します。
以下の点に注意して品種を選んでみましょう。
4つの品種系統から目的に応じて選ぶ
ブルーベリーには「ラビットアイ」「ノーザンハイブッシュ」「サザンハイブッシュ」「ハーフハイブッシュ」と大きく分けて4つの品種系統があります。
収穫する事が目的であれば収穫量が多いラビットアイやサザンハイブッシュ、栽培する場所が広く取れないのであればサザンハイブッシュやハーフハイブッシュなど、栽培の目的に合わせて品種を選択することが大切です。
販売する方法で選ぶ
果実を出荷して販売するのであれば長期間品質が保てるサザンハイブッシュ、加工用に販売するのであれば収穫量の多いラビットアイ、観光農園であれば収穫時期が異なる品種を複数選ぶなど、販売方法によって品種を選ぶ方法もあります。
あらかじめどのようにして販売するかも決めておくのがよいでしょう。
ブルーベリーの栽培方法
ブルーベリーの主な栽培方法をご紹介します。
以下の栽培方法を参考に、自分に合った方法を選びましょう。
露地栽培
ブルーベリーは酸性土壌を好むので、一般的な培養土では上手く育つことができません。
ブルーベリー栽培に適した日当たりが良く、有機質に富んだ湿った土壌にすることが栽培を成功させるコツになります。
肥料や剪定は、他の果樹に比べると少なくて済むのがブルーベリーの特徴です。
ポット栽培
ポット栽培は潅水や植え替えが必要になりますが、ブルーベリー専用の用土で栽培できることがメリットです。
ただし、樹勢の強い品種は向かないので注意が必要です。
養液栽培
ポットを利用し、水はけのよい人工培地にブルーベリーに必要な肥料成分を含んだ養液を自動で供給するのが養液栽培です。
初期費用はかかりますが、土壌栽培では4~5年かかる収穫までの期間が1年半~2年と短く糖度の高いブルーベリーの実を収穫することが可能です。
作業する負担が少なくて済むほかにも、収穫量や品質が安定するというメリットがある栽培方法です。
ブルーベリーの増やし方
ブルーベリーは苗から育てますが、増やし方は挿し木が一般的です。
休眠期の枝を使う「休眠枝挿し」の場合は3月頃に行いますが、挿し穂は冬の剪定時期と一緒に作っておきましょう。
また、「緑枝挿し」であれば6月頃に行うことが可能です。
挿し穂は挿し木をする直前に枝を切って準備し、用土へ植え付けますが、「緑枝挿し」の場合は挿し床を一定の温度に保つ必要があります。
ブルーベリー栽培の副業で気をつけることとは?
ブルーベリーは果実や苗木の販売や観光農園など、多角的な稼ぎ方が可能です。
樹が成長するまでの時間はかかりますが、年間を通して比較的手間がかからないため週末だけの作業でも対応が可能です。
また、販売できるようになってからの販路を開拓しておくことも副業とするには大切なポイント。
ホームページを開設して情報を発信したり、SNSなどを活用して集客に繋げたりすることも必要になるでしょう。
ブルーベリーを販売するならメルカリがおすすめ
ブルーベリーを販売する具体的な方法として、前述した個人ホームページの解説やSNSを利用した販売の他に、メルカリを利用して販売するのもおすすめです。
以下のように実際にメルカリで検索すると収穫したブルーベリーを販売している人もいます。
販売価格は大体1,000円〜2,000円が多く、容量は300gから多くて1kgの量で出品されています。
メルカリへ出品する際のコツとしては、サムネイルには青々として美味しそうなブルーベリーの写真を撮って載せるようにしましょう。
写真が購入の決め手になると言っても過言ではありません。
国産・除草剤なし・無農薬をアピールする
メルカリで販売する場合、写真以外のアピールポイントとしておすすめなのが以下の3つです。
除草剤なし
無農薬
個人レベルで栽培して販売するので国産であることは当たり前と言えば当たり前ですが、やはり人間は健康を意識した時にこういう文章が目に入ると良い印象を持ちます。
除草剤なども使っていなければその旨をしっかり紹介文に記載してアピールしましょう。
まとめ
ブルーベリー栽培は軌道に乗せるまでは時間がかかりますが、一度植えれば数十年は実をつけてくれます。
挿し木で増やせることから苗木の販売も可能ですし、観光農園として稼働すれば収穫の手間も省けます。
ブルーベリーに適した環境を整えることで収穫量も安定するでしょう。
繁殖ビジネスに興味がある方は、ぜひブルーベリーを候補に検討されてみてはいかがでしょうか。