コオロギ養殖は儲かるのか、昆虫食として人気のコオロギフード(コオロギパウダー)用に繁殖させて稼ぐ副業をご紹介します。
コオロギフードの販売ビジネスは初心者でも比較的簡単で、初めてでも儲けることができる副業です。
人気の食用コオロギも例としてあげるので、これから副業として始めようと考えている人はぜひ参考にしてみてください。
苦手な人も多いかもしれませんが、魅力的な繁殖ビジネスです。
コオロギ養殖は儲かる可能性大!需要が高まるコオロギフードの魅力
昆虫食は人の食用としてだけでなく、ペット用としても人気が高まり、高い栄養価に注目されて食糧危機を救う食材として食べられるようになっています。
中でもコオロギフードの販売ビジネスは行っている人が少なく、ライバルが少ないというメリットがあります。
高い需要がある一方でまだまだ後発組でも稼げる可能性があります。
自分で食用として人気のコオロギを養殖し、どんどん繁殖させてコオロギフードの原料にすれば、コオロギビジネスとして起業することができるでしょう。
最初は小規模で販売を始めてからWebマーケティングの知識を学んで販売の仕組み化を行えば、大きく稼ぐことも夢ではありません。
コオロギ養殖で人気の種類
まずは養殖するコオロギの種類を決めましょう。
昆虫食として人気のコオロギは「ヨーロッパイエコオロギ」と「フタホシコオロギ」の2種類です。
ヨーロッパイエコオロギ
ヨーロッパイエコオロギは、その名の通りヨーロッパから輸入された品種です。
少し小柄のコオロギですが、動きが素早くジャンプ力もあるのが特徴です。
比較的丈夫で水切れに強いことから、繁殖しやすいと言われています。育てやすいため初心者にもおすすめの種類です。
フタホシコオロギ
フタホシコオロギは、沖縄など温かい地域に生息している品種です。
ヨーロッパイエコオロギより飛び跳ねないので扱いやすいものの、鳴き声がうるさく共食いが多い傾向にあります。
昆虫食としては味が濃くて旨味が強いため、食用として人気の高いコオロギです。
コオロギの繁殖に必要な環境を整える
コオロギを増やすためにはどのような環境が必要になるのか。
以下のポイントを参考にしてみてください。
飼育のためのスペース
コオロギは独特の匂いがするため、飼育用の部屋を確保するのがおすすめです。コオロギ繁殖部屋ですね。
同居人がいる場合や、匂いが隣の部屋まで届いてしまいそうな場合など、匂いによるトラブルは極力避けなければいけません。
それほど広い部屋は必要なく、六畳ほどの広さがあれば十分でしょう。
大きめの飼育ケース
飼育ケースは、ペットショップやホームセンターなどで購入することができます。
中には衣装ケースを代用として使う人もいますが、ケースの素材は、プラスチック製またはガラス製が適しています。
コオロギが密になりすぎないように、少し大きめの飼育ケースを用意することをおすすめします。あまりに小さいケースで飼育すると、コオロギ同士が喧嘩し共食いしてしまう可能性があります。
ケースの大きさにもよりますが、1ケースでおよそ1,000匹程度育てることが可能です。
1ケースでたくさんのコオロギを育てることができるため、ケースの費用はあまりかかりません。
コオロギの隠れ家
コオロギが身を隠せる隠れ家も用意しましょう。
きちんとしたアイテムを用意したい場合は、コオロギ飼育用のポット型シェルターやペーパーシェルターなどを購入するのがおすすめです。
身近なもので代用する場合は、紙製の卵パックや牛乳パック、トイレットペーパーの芯などが活用できます。
特に紙製の卵パックは適度な深さで、卵パックの中に隠れたコオロギも捕まえやすいのでおすすめです。
水入れ
コオロギを飼育する上で水入れは非常に重要です。水がなくなると早くて1日でコオロギが死んでしまいます。
飼育ケースの中に水を入れた浅型の小皿などを置いてあげましょう。
ただし、深皿に水を入れるとコオロギがお皿の中に落ちて溺死するリスクがあるので注意が必要です。
毎日水の入れ替えをするのが手間なら、コオロギ用の給水器を利用するのもいいでしょう。
なお、霧吹きなどでコオロギに直接水をかけたりしないようご注意ください。水で濡れるのを嫌うコオロギもいるので、霧吹きは飼育時の給水に向いていません。
エサ
コオロギは雑食なので、キャベツの芯など野菜クズなら何でも食べます。
エサの種類を気にする必要はありませんが、野菜だけではなく動物性タンパク質も与えるようにしましょう。
タンパク質が不足するとコオロギ同士で共食いしてしまうため、コオロギ専用フードや熱帯魚用のエサなどを混ぜるのがおすすめです。
コオロギを繁殖させる方法
コオロギの種類と繁殖に必要な環境を整えたら、次に産卵床の作成をしましょう。
ヤシガラなどの用土を入れたタッパーなどを用意し、霧吹きで表面を湿らせておきます。タッパーは半透明のものを用意すると孵化状態がわかりやすいのでおすすめです。
コオロギが産卵したらケースを取り出し、別の場所で保管していると1〜2週間程度で孵化します。その際、産卵床が乾いていると孵化せずに死んでしまう可能性があるのでご注意ください。
幼虫を確認したら、成虫と幼虫に分けて飼育します。というのも、成虫と一緒に広いケースで飼育すると、幼虫がエサ場や水場にたどりつけないことがあるからです。
順調に成長すれば、脱皮を繰り返しながら1か月〜2か月程度で成虫になります。
繁殖させたコオロギを食用に!コオロギパウダーの作り方
繁殖させたコオロギをコオロギフードとして販売するため、パウダー状に加工する必要があります。
コオロギは家庭用にも売られている電動粉砕機(ミル)を使って粉々にしましょう。
乾燥させたコオロギを適量入れて、数分かけてパウダー状にしてから袋詰めすれば完成です。特に難しい工程はありません。
昆虫が苦手な人でもサラサラのパウダーになってしまえば抵抗感もなくなるでしょう。
コオロギフードの具体的な販売方法
コオロギフードの具体的な販売方法をご紹介します。
以下の方法を参考にしてみましょう。
メルカリやヤフオクで販売する
作ったコオロギフードはメルカリなどのフリマアプリやヤフオクで販売しましょう。
相場は量やコオロギの種類にもよりますが、大体1,000〜2,000円程度が相場価格となります。以下は実際にメルカリでコオロギフードを検索した様子です。
また、自分でコオロギを育てなくても、昆虫食はオークションサイトなどで安く手に入れることもできます。
昆虫食を販売している店舗へ行き、相場や価格をチェックしてみるのもいいでしょう。
店舗ではなくネットから仕入れを行う場合は「amazon-off」を利用するのもおすすめです。以下の記事でもご紹介していますが、メルカリ転売でもよく使われる人気の仕入先の1つです。
amazon-offはamazonにて特別価格で売られているセールのことで、例えばamazonで1袋435円で売られているものが、メルカリでは4袋2,255円で販売されており、約500円の差額があります。
ちなみに同じ商品が既に販売済みとなっているため、さらに高額で売ることができる可能性もあります。
自分でコオロギの育成や繁殖を行うのが苦手な人は、すでに販売されているコオロギフードで利益を出してみましょう。
また、コオロギをエサとするペット用に向けて販売する方法もあります。
コオロギは爬虫類や肉食魚などペットのエサとして需要が高いので、この販売方法にも適しています。
販売する際は具体的にどんなペットにおすすめなのか記載するようにしましょう。
無料ホームページで自分のネットショップを開く
ベイスやペライチなどの無料ホームページ作成サービスを利用して自分専用のネットショップを開くのもいいでしょう。
アリの養殖について書いた記事でも紹介しましたが、アリ専門で販売している人も自身のホームページで販売しています。
いきなり最初からホームページを作るのが大変な場合は、メルカリなどで売りながら徐々に知名度を上げてからやるのがいいでしょう。
フリーマーケットなどで直接販売する
ネットを利用した販売方法以外では、フリーマーケットや道の駅など、直接手作りしたコオロギフードを並べて販売することもできます。
なかなかコオロギフードを販売している人はいないので、かなり珍しい商品として注目されるでしょう。
どのようにして食べるのがおすすめかなど、口頭でコオロギフードの魅力を説明できるのもメリットです。
コオロギは未来のスーパーフード!養殖すれば自給自足にもなる
前述したようにコオロギはその高い栄養価に注目されていますが、未来のスーパーフードなんて言われていることをご存知でしょうか。
以下の説明をご覧ください。
コオロギには重量の65%がプロテイン、そして低糖質。さらに、9種の必須アミノ酸、オメガ3,オメガ6、鉄分、カルシウム、ビタミンなど栄養満点のスーパーフードです。
コオロギは低糖質でありながらタンパク質が豊富で、さらに必須アミノ酸やビタミンなども含んでいる超栄養食と言っても過言ではありません。
保存食としても優秀でダイエットをしている人にもおすすめなので、昆虫に抵抗さえなければ本当に素晴らしい食材です。
販売して稼ぐだけがメリットではなく、自分で育てて自分のための食用として養殖すれば、栄養を摂りながら自給自足もできるでしょう。
コオロギ養殖を副業にする際の注意点
コオロギフードに限らず、昆虫食を副業にする際は注意点もあります。
以下の2つにご注意ください。
近隣住民とのトラブル
前述したように、コオロギは鳴き声がうるさかったり昆虫特有の匂いを放ちます。
生き物を室内で飼うと何かしらトラブルに繋がることはよくあるので、飼育環境が近隣住民とのトラブルにならないよう細心の注意が必要です。
窓に防音を施すなど、対策はしておきましょう。
昆虫アレルギーに気をつける
人でもペットでも、昆虫アレルギーを持っている場合があります。
自分が食べる場合でも販売する場合でも、昆虫食を扱う際は昆虫アレルギーの有無に注意しましょう。
メルカリなどで出品する際はその旨も必ず記載しておくことをおすすめします。
コバエが発生することがある
コオロギのような昆虫を飼育しているとコバエが発生するケースもあります。
コバエが発生したまま放置してしまうと、湿った用土の上にコバエが卵を産んでしまうので、コバエを増やさないために定期的に産卵ケースの中をチェックし、コバエの幼虫がいたらその都度駆除するようにしましょう。
手間がかかり面倒な作業ではありますが、ちゃんと確認するようにすればコバエの増殖を防ぐことができます。
まとめ
コオロギ養殖は飼育が簡単で繁殖させやすく、初期費用も安く済むため初心者でも始めやすい繁殖ビジネスです。
特別な資格や設備も必要なく基本的に身近なものを使って育てられるので、昆虫が好きな人にもおすすめの副業になるでしょう。
繁殖ビジネスに興味がある人は、スーパーフードとして高い栄養価のコオロギフードを販売して稼いでみてはいかがでしょうか。
YouTubeに繁殖させる様子などをアップしてみるのもいいですね。