フリーランスで働く場合、何も知らずに外注サイトから仕事を受注すると使い捨ての駒になってしまうかもしれません。
今回は、これからの世の中で増えるであろうフリーランスの働き方について書きます。
今後増える働き方
働き方も多様化が進んでいる昨今ですが、これからは今以上にフリーランスで働く人は多くなると言われています。
米国のフリーランサーズユニオンでは、2020年に労働人口の約50%がフリーランスになると言われています。
日本でもフリーランスといえば有名なクラウドソーシング「ランサーズ」を利用する人は多いですよね。
また、経済産業相の資料「雇用関係によらない働き方について」にもこのように書かれています。
「兼業・副業」や「フリーランサー」のような、「時間・場所・契約にとらわれない、柔軟な働き方」は、働き方改革の「鍵」となる
従来の「日本型雇用システム」一本槍ではなく、兼業・副業や、フリーランサーのような、「雇用関係によらない働き方」によって、働き手ひとりひとりの能力を、最大限に引き出すことが必要
つまりもう国自体が雇用にとらわれない働き方を推奨しているということ。
AIに仕事を奪われる問題もありますが、これからは独力で収入を得る術を誰もが持たなくてはいけないかもしれません。
フリーランスの問題点
好きな時に好きなだけ働く生き方は多くの人にとって憧れるものですが、フリーランスには以下のような問題点もあります。
下請けの下請けになっている可能性
外注サイトを利用する人の中には、受注した仕事をさらに別の人へ流す人もいます。
例えば、3,000円で受けた仕事を1,000円で新たに募集をかけるということ。
もしかしたら1,000円で受けた人が、そこからまた下げた500円で募集することもあるかもしれません。
こうなると最後に受けた人は、本来3,000円分の仕事量にも関わらず、報酬は500円ということになってしまいます。
「500円で受ける人なんているの?」と疑問に思われる方もいるかもしれませんが、これが思いの外いるんです。
仕事量に対して明らかに報酬が少ないと感じた場合は、上記のように下請けからさらに請け負っている可能性があります。
フリーランスで働いている人は、自分が都合のいいように使われていないか留意しましょう。
時給換算すると悲惨なことに
仕事をいくつも受けていると、自分がどのくらいの時給で働いているか把握しきれていない人もいるかもしれません。
実際の作業量は3時間でも、それ以外の作業(依頼人とのやりとりなど)も含めると相当低い時給で働いていることがあります。
中には時給換算したら100円程度で働いていたという人も。
それでも、最初は報酬が低くても依頼人との信頼関係が築ければ報酬を上げてくれるケースもあります。
良い仕事をしてくれる人には引き続き依頼したいと思うのは普通のことなので(私なら報酬を上げます)、付き合いが長くなるのに全くそういった気配がない場合は、思い切って関係を切り新しい受注先を探すのも一つの方法です。
せっかくフリーになっても報酬が低いばかりに働く時間が長くなるようでは、結局会社に勤める従業員と変わりません。
そうならないためにも、一つの受注先にこだわらず、同じジャンルでもいくつか調べることをおすすめします。
まとめ
これからフリーランスで働き始める人は増えていくと思いますが、そこに付け込んで都合のいい駒として使おうとする人間は必ずいます。
海外ではこのフリーランス問題であまりにもひどい扱いから訴訟になったことがあり、日本も他人事ではありません。
なんの予備知識もなくフリーランスになるのではなく、実際にすでにフリーランサーとして働く人から話を聞くなど、事前に調べられることは調べておきましょう。