住宅ローンが支払えず、泣く泣く購入した家を手放す人が増えているそうです。
しかし売却したところで残るのは借金のみ。
今回は、夢のマイホーム購入を考えている人にちょっと思いとどまってほしい話を書きます。
夢のマイホームのはずが…住宅ローン破綻する理由
年々増加傾向にあると言われる「住宅ローン破綻」。
20代や30代で結婚・出産を経て夢のマイホーム購入を考える人は多いと思いますが、もしかしたらそのマイホームが人生を狂わせるかもしれません。
若い働き盛りの時は「30年ローンでもなんとかなる」「きっと完済できる」と思うのでしょう。
しかし、40代50代と歳を重ねるにつれ、その事情は大きく変わってきます。
住宅ローンに陥る主な理由を挙げてみましょう。
働けなくなる
5年後10年後も同じ会社で働けているとは限りません。
会社の倒産、リストラ、病気やケガなど、ある日突然働けなくなる可能性は誰にでもあります。
食生活の乱れや運動不足が原因で若くても身体の不調を訴える人は増えており、それが原因で仕事を辞めざるをえなくなったという人も少なくありません。
仮に定年まで順調に働いて返済を続けても、退職後に返済が苦しくなるケースもあるようです。
定年退職後なんてもう余生をのんびり過ごしたいのに、アルバイトでローンの返済をし続ける…もはや家のためにある人生なのでしょうか。
こうなってしまう人は、収入を働くこと一本に頼っている(頼っていた)ことが破綻の原因でもあります。
夫婦の離婚
夫婦の離婚も住宅ローン破綻になる大きな原因の一つです。
仕事と同じように夫婦関係もいつ終わりを迎えるか分かりません。
パートナーが子供を連れて家を出て行き、残ったのは一人で住むには広すぎる家と多額のローンだけ。
ローンに加え、子供がまだ小さければ養育費も支払わなければいけません。
何がきっかけで夫婦仲が悪くなるかはわかりませんが、住宅ローンを組むのであればそういったことが破綻の原因になることも念頭に置いておきましょう。
住宅ローン破綻の行き着く先
住宅ローンの返済ができなくなれば最終的に家を競売にかけることになります。
しかし多くの場合、競売にかけても残りのローンを完済できるほどの金額にはならず、残債は引き続き自力で返していかなければいけません。
故に、安易に高額ローンを組んでまで家を建てるのは愚かで軽率な行為です。
「家を建てるのが夢だったから」「一軒家に憧れてたから」なんて理由で自ら進んで借金を背負うのはやめましょう。
物は無いのに借金だけが残ることほど無意味で悲しいことはありません。
住む場所は最低限でいい!まずは副業で安定した収入を
人間身の丈にあった生活をするのが一番です。見栄を張った背伸びや過度な自己満足など一円の価値もありません。
収入に不安があるなら住居は安いアパートで十分。
何よりもまずは収入を上げることを第一に考えましょう。
「夢のマイホーム」なんてものは収入が伴って初めて考えればいいのです。
ローンを組むのであれば、ただ住むだけで何もリターンがないマイホームより、不動産投資として物件を購入することをおすすめします。
慎重に慎重を重ねて不動産を選び、そこから得た利益で雪だるま式に物件を増やすことで収益もどんどん増えていきます。
順調にいけば数年で働く必要がないくらい安定した収入を得ることも不可能ではありません。
そうなってから、じっくり夢のマイホームについて考えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
住宅ローン破綻に陥った人は、家を建てた時は希望で満ち溢れていたのかもしれません。その家を終の住処にするはずだったのかもしれません。
しかし、最終的には自分で自分の首を絞めることになってしまいました。
以前あるドキュメンタリー番組でローン破綻した人を見たことがありますが、その人はまだ40代にもかかわらず多額の借金を背負い、全てに絶望した様子でした。
思い描いていた夢のマイホームをまさか売却することになるとは、それこそ夢にも思わなかったことでしょう。
もちろん特に苦労せず完済に至ったケースもありますが、高額ローンを組む際は何十年も返済することがどれほど大変なことか今一度考える必要がありそうですね。
そんな無謀なこと私なら絶対にしませんが…笑